劇場公開日 2013年9月21日

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「前作超えとはいかないが、ファミリー映画としては流石!の出来」怪盗グルーのミニオン危機一発 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5前作超えとはいかないが、ファミリー映画としては流石!の出来

2013年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

2010年に大ヒットを飛ばした『怪盗グルーの月泥棒』。
その続編が遂に登場!

悪事から足を洗い、三姉妹のパパとして奮闘していたグルー。
そんな彼の腕を買い、正義の組織『反悪党同盟』がある重要な
任務を持ち掛けてくる。久しぶりに舞い込んだハデな仕事に
浮き足立つグルーだったが……みたいなアラスジ。

まずはグルーや三姉妹やミニオン達をまた観られるという
だけでも前作のファンとしては嬉しい。
序盤から良いパパっぷりを見せるグルーがお茶目。
おてんばな三姉妹も元気いっぱい。
相変わらず無垢なアグネスの優しさにも泣かされる。
(「大人にならんといてや」ってセリフ、素敵だよね)

ややテンポが間延びしているものの、カラフルで笑えるシーン
満載で、今回も3Dの楽しさを存分に引き出した映画になっていた。
また前作は親として成長していくグルーが描かれていたが、
今回はグルーの恋物語が描かれる。これがまた純情でいじらしい(笑)。

ただ、ちょっと今回僕は期待値を上げすぎていたかも
しれないかなあ。個人的には前作ほど感動はできなかった。

恋に臆病なグルーに笑いつつ温かい気持ちにはなれるのだけど、
メインのエピソードに対して割合が不足し過ぎたのか、
展開がかなりの急ぎ足だった点が惜しまれる。

ストーリー自体についてもあまり煮詰まっていない気がする。
なぜミニオンを誘拐するという点は結局あまり説明らしい
説明もされず拍子抜け。
ネファーリオ博士の一連の行動もいちおう理由はあるのだが、
最後の“解決策”も含めてあまりにも都合が良すぎて興醒め。
エル・マッチョが潜伏していた理由やカツラ店にPX-41があった
理由、マーゴの初恋なども消化不良のまま終わってしまった感じ。

『まあ子どもなら気にならない部分なのかなあ』と思いつつも、
物語やキャラの細部で引っかかりを感じてしまう内容だった。
もう少ししっかりストーリーやキャラを練って欲しかった。
子どもを笑わせつつ大人の心にも響く物語だった前作に対し、
今回は“子ども向け”という域を抜け出せなかった感が強いかな。

ただそれでも、子ども連れで楽しむ映画としては相変わらず
素晴らしく、子ども達のキャッキャと笑う声は始終絶えなかった。
3Dでピロピロ笛やシャボン玉が飛び出すエンドロールでは
もうみんな大喜び。なんだかんだでこういう映画は
やっぱ映画館で観るのが一番だと思えます。

以上!
うだつの上がらない独身の兄ちゃんとしては3.5判定だが(笑)、
子ども連れで観るなら4.0~判定くらいでもいいかも。
ファミリー映画としては流石の出来でした。

〈2013/9/21鑑賞〉
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追記:

声優についてちょっとだけ。
グルーと共に事件を追う暴走気味の捜査官ナタリーのキャラは
ポジティブでトコトンとぼけてて楽しい……けど……
同郷の方なのであまり言いたくないが、中島美嘉の声はイカン。
セリフは聞き取りづらいし声の抑揚もイマイチ。
声優の良し悪しを語れるほどに詳しくはない自分だが、
歌手だから声優も上手いとはやっぱ限らんものなんだろうね。
うーむ、日本版イメージソングを歌ってますとかそういう
事情がある訳でもないのに(そんなビジネス判断もイヤだが)、
一体どういう経緯で彼女を起用したのかしら。
あ、彼女のフォローにはならないが、線の細い中井貴一は
どっしりキャラのエル・マッチョに意外とハマってました。

浮遊きびなご