劇場公開日 2013年4月26日

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「【鑑賞後の気分の悪さが半端ない作品。それは、藤原竜也の怪演に起因するのは間違いない。】」藁の楯 わらのたて NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【鑑賞後の気分の悪さが半端ない作品。それは、藤原竜也の怪演に起因するのは間違いない。】

2020年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

ー2013年当時、藤原竜也は”あの声で”叫んではいなかった・・。-

 幼女二人を殺めた人間の屑、清丸(藤原竜也)に、孫を殺された財界の大物・蜷川(山崎努)が”懸賞金10億円を出すので殺して欲しい”という新聞全面広告を掲載するところから物語は始まる。

 身の危険を感じた清丸が出頭した福岡から、警視庁へ移送する5人のSPと刑事達。

 お金に困った人たちが、清丸を衝け狙い、次々に襲い掛かる。(警官も範疇に含まれる。)

 だが、次々と刑事、SP達は殺され・・。

■スリリングなアクションはなかなか。
 ・序盤の大型トラック前転シーンなど(CGかな?)
 ・キヨマルサイトの情報提供者は誰だ!

■”突っ込み所満載”の映画である。
 ・え、10億円程度で身の危険も顧みずに”人間の屑”を殺しに行くかなあ・・。(後から、理由は明かされるが同情すべき人もいるが、ギャンブルでの借金返済のためって・・)

 ・わざわざ、警視庁に連れて行く必要があるの?(これを否定すると、映画になりませんが・・)

 ・清丸の猟奇的気質を育んでしまった背景がしっかりと描かれていない。(お母さんは、責任を感じて自死するような方だし・・)

<ラストの清丸に死刑宣告が下された後の彼のセリフが、もう・・。
     しかし、藤原竜也が醸し出す狂気の片鱗は感じたかな。>

■”きうちかずひろ” 監督・脚本作としては、勝手ながら
 「アウト&アウト」をお勧めしたいと思ってしまった。

NOBU