ひとりだち

劇場公開日:

解説

自立しているようで迷っている女、女に食わせてもらっている男、不治の病を煩いながら男に恋する女、3人の微妙な関係を描きながら、自分の居場所を探す物語。主演は「発狂する唇」の三輪ひとみと、「のんきな姉さん」の塩田貞治。監督は、東京ネットムービーフェス2004、ゆうばりファンタ98オフシアターでグランプリを受賞した越坂康史。他に、グラビア出身の大工晶子。あ子、伊早坂ひとみ、初海大といったイーアンドエー・劇団シニア所属俳優が脇をかためている。

2003年製作/48分/日本
劇場公開日:2004年12月1日

ストーリー

美容師の矢澤梨花(三輪ひとみ)は、無職の福田稔(塩田貞治)と一緒に暮らしている。梨花は、祖母の矢澤サチ(あ子)の美容院で働いており、稔はそこにパチンコ代を借りに来るような生活を送っていた。ある日、仕事からの帰り道、梨花は路上で苦しそうにうずくまっている田尻芙美子(大工晶子)を部屋にあげる。久々にパチンコで大勝した稔が帰ってくると、芙美子は偶然にも稔の美術学生時代の後輩だった。稔はいまや絵を描くことをやめてしまい、芙美子は納得がいかない。稔は先輩と慕う芙美子にちょっとした浮気心で再会を約束する。そして、翌日芙美子に会いに行くと、芙美子は自分の絵を描いて欲しいと稔に願いを告げる。不治の病を匂わせる芙美子に稔は絵を描くことを承諾し、梨花には秘密で芙美子の絵を描きはじめる。お互いほのかに思いを抱きながら絵を描く、描かれる以上にはなれない稔と芙美子の二人。絵を描きはじめてから、妙に楽しそうだったり悩んだりしている稔の姿に、ジェラシーを感じながら自分の生き方を見出せない梨花。ある朝、梨花は芙美子の家にお見舞いに行くといいだす。3人が再会した時、その微妙な関係は大きく変わろうとしていた。

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