天馬往来

劇場公開日:

解説

サンデー毎日連載の村上元三の原作を「お役者小僧」の若尾徳平が脚色、「疾風からす隊」の内出好吉が監督にあたった。「お役者小僧」の片岡清、「続・浮雲日記」の鈴木静一がそれぞれ撮影、音楽を担当。「伊豆の佐太郎」の高田浩吉、「妻」の高峰三枝子、「絵本猿飛佐助」の水島道太郎、「花咲く風」の龍崎一郎、「あっぱれ五人男」の千秋みつる、「落葉日記」の幾野道子、「決闘」の藤代鮎子などが出演する。

1953年製作/97分/日本
劇場公開日:1953年9月8日

ストーリー

幕末の京都。四国金比羅さんの神職の家に生れながら、詐欺師に身をもち崩した猪三郎の行状に、女房おとせは嘆き通しである。長州藩の志士高杉晋作が新撰組に捕えられるのを見かけた彼は、所司代の役人を装って長州藩邸に乗込み、高杉の身代金百両を騙りとった。自由の身となった高杉は猪三郎をつかまえ、三条大橋にさらす。おとせの必死の詫びで、高杉は漸くゆるしたが、当の猪三郎は改心どころか逆恨み、やくざを使って高杉闇討ちを計るが失敗におわった。ばかりか逆にやくざの手で簀巻きにされかかるところを故郷琴平の大侠客日柳燕石に救われる。燕石の説諭も馬の耳に念仏で、おとせのみ泣く泣く琴平にかえったその後、猪三郎は洋式軍隊の編成を急ぐ長州に現われ、新式銃を種に高杉を再び騙ろうとする。が、こんどは見破られ、捕まって砲台構築の土運びを強いられる。性こりもなく高杉に発砲して脱走した猪三郎は、やがて琴平に現われ、燕石の妾お沢に手をのばして乾分らに斬り倒された。おとせと燕石の看護で息をふきかえした彼は、さすがに前非を悔いる。同志との軋轢をさけて琴平にのがれてきた高杉に、心機一転してつくしはじめるが、高松藩の弾圧きびしく、高杉は再び京に戻り、燕石、猪三郎は藩の牢に投じられる。高杉に尽すことが猪三郎を喜ばすみちと考えたおとせは、京へ出て芸者をしながらあれこれ高杉の仕事を扶ける。牢から出た猪三郎は一旦これを誤解したものの、おとせの真情をしって再び高杉らにつくすのだった。

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