我輩は探偵でアル

劇場公開日:

解説

「フランチェスカの鐘」に次ぐ小倉浩一郎が彼のアシスタント杉山茂樹と共同で製作に当る。軽演劇の脚本家淀橋太郎の原案から「陽気な街」の長瀬喜伴が脚色し「一寸法師(1948)」以来久々に市川哲夫がメガフォンをとる。配役は「のらくら海浜騒動」「遊侠の群れ」につぐ岸井明、森川信「花くらべ狸御殿」の灰田勝彦などが助演している。

1949年製作/76分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1949年5月23日

ストーリー

刑事の森亀吉はヘマばかりやってクビになる。悲観して乗った帰りの電車の中でスリに財布をすられるが、その財布にはヒモがついているので、それをたぐってスリ会社にのり込み社長に会う。名誉ばん回して復職するのはこのチャンスとばかり、亀吉は入社する。一方文化アパートには肥っちょの私立探てい仙太がいて、向いの窓の恋人に向って毎日歌をささげるので、ついに管理人のおかねばあさんから追立てを食うが娘富子の好意により救われる。そこへ一人の青年が恋人の住所氏名をしらべてほしいと依頼に来る。クリーニング商愛田勝郎である。仙太は早速その女の勤めるデパートに行くが変装しているので万引男と間違えられる。やっと住所がわかってみるとそれは彼自身の意中の恋人森花子とわかってカンカンになる。亀吉と花子は兄妹であるが仙太はそれを知らない。亀吉は自分一人では社長の正体がつかめないので、花子に協力してもらって色仕掛けでおとそうとして、そのテスト中をカギ穴から仙太に見られる。仙太は亀吉を恋仇と早合点して、返事をききに来て愛田青年にはあの女には自分ともう一人の男がすでに先約だとつっぱねる。仙太も愛田も歌が好きなのでのど自慢大会にかけつけるが、仙太は車中亀吉も混るスリの一団にかこまれて財布をすられてしまう。その財布は亀吉から花子を通じて仙太のもとにかえるが、一ずに亀吉をスリと信じる仙太は、あくまで彼をつかまえようとねらう。花子のアパートにスリの社長が来ることになったので亀吉と策戦をねっているところに愛田が来て、また仙太が来るので花子は切ぱつまって三人を押入れの中にかくしてしまう。そこへ来た社長は足がついたので高飛びするために花子をつれて逃げ出す。おっかける三人、愛田は亀吉を恋仇と思い、仙太は亀吉をスリと思っているので三人三様にもつれてスリ会社に飛び込む。三人の努力で結局スリ一味はつかまり花子は救われる。全てがわかった三人は和解して花子と愛田、富子と仙太は結ばれた。亀吉はこの功により復職したことはいうまでもない。

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