劇場公開日 1968年12月14日

「妖怪ウォッチの元ネタかも?」妖怪大戦争(1968) あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0妖怪ウォッチの元ネタかも?

2020年3月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1968年12月公開
同年3月公開の前作妖怪百物語が好評であったため続編として製作されたもの
監督の黒田義之は大魔神シリーズ三作品の特撮を担当した人で、本作では本編監督も務めている
特撮は合成も着ぐるみも素晴らしい出来映え
本編もセット、衣装、美術、俳優達は水準以上で見栄えあるのですが、ドラマとしてはメリハリなくつまらない

物語はシュメール文明の古代都市の悪魔が蘇って何故か日本にやってきて、日本の妖怪達と大戦争となるというもの
劇中ではバビロニアのダイモンということになっている
ウルとバビロンは300キロは離れているのだがまあよしとしよう
ダイモンはデーモンのもじりだろう

シュメールの悪魔ならアサグ、エレシュキガル、ニヌルタ、パズズ
バビロニアを含めるならティアマト、ムシュフシュ、ムシュマッヘという悪魔が挙げられるが、ダイモンはそれらしいものに該当しない姿形だ

だから、西洋の妖怪と日本の妖怪の大戦争とは言っても、深みの有るような物語は全く無い

エクソシスト2のパズズの物語を、エクソシストとの戦いでなく土着の悪魔との戦いであるとしたら本作はそれにに当たる
もしかしたら元ネタだったのかも知れない

というのは買いかぶりで、そんなことては無く、妖怪ウォッチの元ネタというのが正しいのかも知れない

代官が変なのは妖怪の仕業なのです

あき240