劇場公開日 1975年5月17日

「美女役ではないイングリット・バーグマンが素敵。」オリエント急行殺人事件(1974) るんさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0美女役ではないイングリット・バーグマンが素敵。

2024年3月1日
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鑑賞方法:その他

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興奮

デビット・スーシェ演じるポワロの、ドラマ版「オリエント急行の殺人」を観た後に鑑賞。
アルバート・フィニーのポワロはスーシェのポワロと比べると、品がなく嫌らしい人物に見えてしまう。スーシェのポワロに慣れているので違和感を拭うまで少し時間がかかった。
構成はドラマ版の方が好き。犯人の意外性や、ポワロの心理描写が際立っている。
素晴らしかったのはイングリット・バーグマン。この作品での評価が高かったので一度観てみたかった。「ガス橙」のように、品行方正な美しい人物を演じることの多いイメージだったので、初めは彼女がどの役で出ているのか分からなかったほど。細かい演技で画面の外の人物まで表現されていたので驚いた。
ショーン・コネリーは相変わらずダンディで格好良い。
どこかで見たはず、と思った人物がどこかサイコパス臭を漂わせていて、記憶を辿ると「サイコ」のベイツ役の人だった。
イメージが覆る役者もいれば、どうしても初見のインパクトが拭えない役者もいて面白い。
古い映画だけにテンポはやや遅く感じるが、豪華キャストは見応えあり。

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るんさん