がらくた

劇場公開日:

解説

「越後獅子祭り(1962)」の三村伸太郎、「無茶な奴」の井手雅人と「士魂魔道 大竜巻」の稲垣浩が共同でシナリオを執筆、稲垣浩が監督した時代劇。撮影もコンビの山田一夫。

1964年製作/118分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1964年8月1日

ストーリー

泉州堺港の泥棒市場に、旅姿の若者がやってきた。その名は鴉の勘三郎。かつては若々しい情熱で土一挨に参加し、無暴な権力に激しい怒りをぶらまけた彼。しかし一緒に戦った仲間に裏切られ、今はその情熱もさめ、どこ行くあてもなく旅をつづけるのだった。そんなつれづれ、勘三郎は、貧しい母子が心中しようとしているのを目撃し、勘三郎は自分の身体を、堺町きっての豪商“黄旗屋”に売って二人を助けた。黄旗屋には、虚栄心の強い姉蒔絵と気だての優しい妹緑という二人の美しい娘がいた。折しも黄旗屋では蒔絵の花婿選びの祝宴が催されていた。一同は主人、庄兵衛らの計らいで舟遊びに出、ちょうど来合せた勘三郎も舟に乗りこんだ。途中、その夜の客、小次郎と五郎次が、姉妹掠奪をもくろんだが、勘三郎の働きで二人共海に葬られた。が、それもつかの間、舟は暴風雨に会い、一同は南の孤島に流された。強烈な太陽の下、素っ裸かな漂流生活が始った。ある者は高熱でたおれ、ある者は、発狂した。そんな中で勘三郎は指導者となり一度は失った生きることへの情熱が再びよみがえった。そんなうちに、勘三郎と緑は互に愛し合うようになっていった。が、蒔絵はそんな二人を激しく嫉妬をすると、乗組員をせん動して暴動を起させた。岩穴からは次々と俵が運び出された。激怒した勘三郎と暴徒の間に鮮血が散った。が、その時、島に近く船が現れた。一同は狂喜乱舞して救け舟にのりうつった。それから半年。人々はまたもとの生活に戻り、富める者が権力をにぎり虚飾の生活が人々をおおい、貧しい者は奴隷としてかしずいた。勘三郎は、緑をともない、真実の恋を求め、果しない自由を求めてまた海に旅だっていくのだった。

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