危険な関係(1959)のレビュー・感想・評価
全2件を表示
猟人日記
クリックして本文を読む
高等遊民の桃色遊戯だが、ロジェ・ヴァディム監督自身が数多の浮名を流してきた人だけに、さもありなんという内容。登場人物がことごとく自業自得的に不幸になるラストは残念で、いっそ不道徳が栄えたまま終わった方がいさぎよかった(ラクロの原作を読んでいないので、原作どおりなら仕方ないが)。
チェス盤の上にクレジットタイトルが次々と浮かび上がり、セロニアス・モンクの曲がかぶさるオープニングが良い。途中流れる「パノニカ」もこの映画のけだるいムードに合っている。ジャズライヴのシーンもあるけど、昔のフランスのナイトクラブはあんなに風紀が乱れていたのだろうか。演奏者に失礼だ。
若い頃好きでよく読んでいたボリス・ヴィアンが出演していたのは、思わぬ拾いものだった。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
上流階級の歪んだ愛の世界
クリックして本文を読む
アートブレーキーの音楽は聴いていたものの、映画そのものは今回初めて見ました。
色っぽい美男子ジェラール・フィリップと上流階級のマダムっぷりがぴったりのジャンヌ・モロー。
美しさに演技力も兼ね備える二人がガチンコで退廃した世界を描きます。
いゃ~、みせますね。
これぞラムールとジェラシーのおフランス映画。
ジャン=ルイ・トランティニャンの生真面目な学生姿も意外にあっているのよね。
ラストには二つの顔を見せるジャンヌ・モロー。悪女は死なない。
恵比寿ガーデンシネマは満席でした。
全2件を表示