危険な関係(1959)

劇場公開日:

危険な関係(1959)

解説

コデルロス・ド・ラクロの古典小説をジェラール・フィリップとジャンヌ・モローの共演で映画化した恋愛映画。

社交界でもひときわ注目を集めている外交官夫妻のバルモンとジュリエットだったが、実際の2人は互いの情事の成果を報告しあうという奇妙な夫婦関係を続けていた。ある時、ジュリエットは愛人だったアメリカ人のコートが18歳のセシルと婚約したことを知り、嫉妬心からバルモンにセシルを誘惑するよう持ちかける。セシルを追って冬のリゾート地まで来たバルモンは、そこで貞淑な人妻マリアンヌと出会い、本気になってしまう。

「バーバレラ」「悪徳の栄え」のロジェ・バディム監督が、原作の18世紀フランス貴族社会を製作当時の現代パリの上流社会に置き換え、互いの恋愛を報告し合う夫婦の退廃的な官能美を、スタイリッシュなモノクローム映像とモダンジャズに乗せて描いた。

1959年製作/105分/フランス
原題:Les liaisons dangereuses
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2022年12月9日

その他の公開日:1961年5月1日(日本初公開)、2018年3月24日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1960 - TF1 DROITS AUDIOVISUELS

映画レビュー

4.0今まで見たことのある危険な関係の中で一番好きかも

2024年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

フランス人キャスト版は初めてで、英版や米版よりストーリーにしっくりくるからかもしれない。

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mikyo

4.0古いけど好きなタイプの映画

2023年3月12日
PCから投稿

原作は200年も前のものだから語り口は古めかしい。

映画は愛をゲームとして扱う夫婦を描く。
彼らを中心に純真やら嫉妬やらが入り乱れ
最後は悲劇へと向かってゆく。

当時フランスで人気があった音楽をと入りれ
アメリカのジャズ・プレイヤーが数人登場する。
可哀想なのは、デューク・ジョーダンで
あの魅力的な曲を書きながら登場もクレジットもない。

ジェラール・フィリップとジャンヌ・モロー
二人の立つ、座る、寝る、その姿は抜群。

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星組

3.5成立しなかったオープンマリッジ

2023年1月14日
iPhoneアプリから投稿

いくらジェラール・フィリップと言えども
アウトなこといっぱいしてましたな、
ほんと現代的には絶対アウト
というか時代柄そういう場面が多発してるんだけども

これは、オープンマリッジというよりも
刺激的な火遊び=ゲームの為にやってたから
お互い罰が下ったのよね

話としては面白いし、
口説いていくシーンは感心さえする
なんとなく「アルフィー」を思い出させる映画でした

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JYARI

3.0監督や俳優を引き付けて離さない題材。その味付け。

2022年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

いろいろな方が映画化・ドラマ化しているそのうちの一本。
 フランス版だけでも、同じ監督がジャンヌさん版以外に2本撮っているし、それ以外でもカトリーヌさん版もあるとか。ハリウッド版が有名らしいが、ドラマでヨン様版もあるらしい。それぞれの演出・演技を比較して楽しむこともオツかもしれない。
 それだけ、監督や俳優からすると、演じてみたい、撮ってみたいと思わせる題材なんだろうと思います。

お互いの浮気を容認してゲームのように楽しんでいる夫婦という、普通の生活を送っている人間にとってはとんでもない話。そこに純愛が絡んできて様々な展開になっていく。そんな普通でない話にいかにリアリティを与え、観客を話に引き込んでいくか、演出と演技の妙が冴えわたるのだろう。とんでもないプレイボーイにいかに同調できるように演じるか、夫婦が未亡人との恋を賭けの材料にする、そんな設定やその顛末にリアリティを持たせるか、中途半端では絵空事で終わってしまう。

この映画に関しては、マリアンヌ役のアネットさんが美しい。それと対比するように妻役のジャンヌさんの毒々しさが際立つ。白雪姫と継母みたい。
 ですが、演技と言う点で言えば、アネットさんはただ人形のように美しいだけ。
 ジャンヌさんの方が、毒々しさを振り撒いて圧巻です。しかも、その毒々しさの合間に見せるふとした表情。なんだかんだ言いながらも、上映禁止になりながらも、新しい版ができても、この映画が廃れないのは、ジャンヌさんのこの演技につきると思います。
 プレーボーイ役のジェラ―ル氏は恋する場面ではうっとりするのだけど、後半話が急展開する段になると拍子抜け。マリアンヌのその後を知って動転する場面とか、もう少し丁寧に描いて欲しかったです。暖炉に倒れる場面も、如何にもとってつけー1960年代の撮影技術ではしょうがないんだと思いますがー、滑稽でした。後で知ったことですが、この時すでに病に侵されて、この後お亡くなりなる。体調が悪くて、演技・演出・撮影を急いだのかな?有名な俳優で、名作にも出ていらっしゃるのに、私はまだこの作品のみ鑑賞。ジェラール氏の演技を云々することはできないのだけれど、もったいないと思ってしまう。

恋の駆け引きとか淑女の振る舞いとか、フランスらしさに酔えるし、見どころいっぱいのはずなのに、どうも拒否感の方が強いです。ラストでスカッとしてしまうなんて…私って自分で思っていたより恋や愛に純情なのねと自己認識した映画でした。

そう言いながら、自分だったらこの題材どう料理するかな、なんて思いを巡らしていたりします。やっぱり良い材料が揃っています。それだけに、偉そうですが、材料を活かし切れていない感がぬぐえずちょっと残念に思うので☆3つです。

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とみいじょん
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