女(1959)

劇場公開日:

解説

ズーデルマンの四部作『リトワニア物語』のひとつ『ヨンスとエルドメ』の映画化。「気まぐれバス」のヴィクトル・ヴィカスがロベルト・アドルフ・シュテムレと共同で脚色し、自ら監督した。撮影はイエラン・ストリンドベルイ。音楽はベルンハルト・アイヒホルン。出演は「崖」のジュリエッタ・マシーナ、「情婦ローズマリー」のカール・ラダッツ、「カラマゾフの兄弟」のリチャード・ベイスハートのほか、カリン・バール、アグネス・フィンクら。製作アルバート・ウルリッヒ。

1959年製作/西ドイツ
原題:Jons und Erdme
配給:松竹セレクト
劇場公開日:1960年5月20日

ストーリー

イタリア女エルドメ(ジュリエッタ・マシーナ)は町の酒場で働いていたが、酔いどれの作業員ヨンス(カール・ラダッツ)と共にリトワニアの沼沢地に住みついた。ここは前科者や他国者の住みつく不毛の湿地帯である。親切な隣家の鍛冶職ウィトクーン(リチャード・ベイスハート)は病弱の妻アンナと暮していた。ヨンスたちがどうやら落ちついた頃、ウィトクーンは警官に捕った。妻のかわりに村娘を犯したからである。二度目だった。十年ほど経ち、ヨンスたちには財産と娘カトリーケが出来た。エルドメは娘を熱愛した。が、ヨンスは農民の子らしく育てようとした。村へウィトクーンが帰ってきた。アンナは見舞いにきたエルドメに自分の身代りに夫を慰めてくれと頼んだ。夫は貴方が好きなのだと。夫と娘の留守にウィトクーンがたずねてきた時、エルドメは彼に身を任かせた。それを近所の娘ウレーレに見られた。笑う彼女を追った。ウレーレは底なし沼に落ちて、もがいた。エルドメは助けようとしたが、霧で所在がわからなかった。その夜、豪雨で洪水になった。ウィトクーン一家とヨンス一家は筏に救われたが、そこには沼から救われていたウレーレがいた。彼女の憎悪の言葉で、ヨンスは妻と隣人の間を疑った。また十年たつ。アンナを死なせたウィトクーンは町の工場に住んでいた。ヨンス家は地主級になっていた。が、ベルリンで暮していたカトリーケが私生児をはらんで、財産目あての許婚者と帰ってきた。ヨンスは気に入らず、娘を許そうとする妻と争い、殴った。エルドメは家を去る決心をし、村に帰ってきていたウィトクーンのもとへ走った。カトリーケは許婚者のいうまま家財や家畜を全部持って町へ出て行った。エルドメは荒廃した家の中で、首をつりかけていたヨンスを見た時、ウィトクーンをあきらめた。

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