【アカデミー賞受賞の注目作】「ラスト・リペア・ショップ」 楽器を無料で修理し、生徒に提供する職人たちを追うドキュメンタリー
2024年3月12日 13:00
楽器を無料で修理し、公立学校の生徒たちに提供するサービスを支える職人たちの姿を描く「ラスト・リペア・ショップ」が、3月10日(現地時間)に授賞式が行われた第96回アカデミー賞(2024)で、短編ドキュメンタリー賞を受賞した。
監督は「バスケの女王」のベン・プラウドフットと、「グリーンブック」などの音楽で知られる作曲家のクリス・バワーズ。ふたりは、同サービスが1959年から続くアメリカ最大の都市ロサンゼルスで、生徒のために8万を超える楽器の修理に情熱を傾ける職人たちにインタビューを敢行し、倉庫の隅々までを撮影し、本作を作り上げた。
プレゼンターであるケイト・マッキノン、アメリカ・フェレーラからオスカー像を受け取ったバワーズは、「ありがとうございます。アカデミー、これは信じられない光栄です」と感謝。続けて、「(この作品は)学校の英雄たちについてのものであり、彼らは世に知られておらず、感謝されず、見過ごされています。今夜、そんな彼らに光が当たりました」と、影の功労者である職人たちが、いかに重要な役割を担っているかを強調した。
「ラスト・リペア・ショップ」は、ディズニープラスで配信中。