ドラゴン武芸帖

劇場公開日:

解説

華中・九華山の奥地に要塞を構える盗賊団と青年武芸者の戦いを描く。製作はシャー・ユン・フォン、脚本・監督はジミー・ウォング、撮影はチュー・ヤオ・フー、音楽はチョウ・フーが各々担当。出演はジミー・ウォング、リン・フェン、チャン・チュン、マー・イーなど。

1973年製作/香港
原題:The Brave and the Evil
配給:東和
劇場公開日:1975年1月18日

ストーリー

九華山の奥地に建った不気味な黒い要塞を根城にして掠奪と虐殺をくりかえしながら広く悪名を轟かせているチャオ・イー・フー盗賊一味は、その情報網であるチンからの報せで、近く三里丘に金五十万両を持った輸送隊が通過することを知った。首領チャオ(C・チュン)はこの大金を強奪すべく屈強の部下百数十人を従えて輸送隊を急襲した。チャオ盗賊団が金銀五十万両を囲んで大酒盛をしていた頃、殺された輸送隊の隊長の娘ティエン・チャオ(L・フェン)は父の仇を討つべく一路九華山へと急いでいた。この女流剣士ティエンと同じように、もう一人、九華山に急ぐ若者がいた。名前は人呼んで“鉄拳パイ”(J・ウォング)。この二人は偶然にも青陽鎮の町で同じ宿に泊り、しかもパイは、チャオの輩下チン一味が彼女を暗殺しようとしていることを知り、助けた。そのチンの口からチャオ盗賊団が今度は青草村で金の輸送隊襲撃を企てていることを知った。天津へ向かうその輸送隊が青草村の峠茶屋で小休止をとっていた時、盗賊団は怒涛の如く襲来、凄まじい剣の乱戦が始まった。その真只中に踊り込んだパイとティエンは危機一髪のところで輸送隊を救った。ティエンはこの勢いをかって、無謀にも九華山のチャオ要塞に直行、敵地に乗り込んだ。闇夜をついて黒装束、首尾よく敵の内部に侵入したものの、見張りに発見され、チャオの手下に囲まれたが、パイの助けを借り、ことごとく敵を倒した。残る強敵は首領チャオひとりのみ。かくしてパイとチャオは一対一で対峙、名乗り合ってみれば二人ともかつてはパイ・スー同門の武芸者。雌雄を決する時が来たのだ。パイの帯剣術と空手の奥義、チャオの鉄杖剣。その苛烈な死闘は、真夜中から陽の出まで続けられてもなお勝負がつかなかった。全身血まみれになり砦の中から外へ、そして要塞を取りまく堀の上へ、パイとチャオの組んずほぐれつ死力を尽しての対決。一瞬、パイのスキを狙ったチャオに、パイは隠し持った鉄杖を抜き放ち、チャオの脇腹を抉った。強敵を倒したパイは再び武芸の旅に向かっていくのだった。

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