すぎ去りし日の……

劇場公開日:

解説

妻子ある男との結婚をひかえ、逡巡し、そして多くの不安を乗り越えて結婚にたどりつく一歩手前で、二人の未来は無惨にも断ち切られてしまう。製作はレイモン・ダノン、監督はクロード・ソーテ、脚本はポール・ギマール、ジャン・ルー・ダバディ、クロード・ソーテの共同、撮影はジャン・ボフティ、音楽はフィリップ・サルドが各々担当。出演はロミー・シュナイダー、ミシェル・ピッコリ、レア・マッサリ、ジェラール・ラティゴなど。

1970年製作/フランス
原題:Les Choses de La Vie
配給:コロムビア
劇場公開日:1971年10月15日

ストーリー

ピエール(M・ピッコリ)は妻のカトリーヌ(L・マッサリ)と別居し、パリのアパートに若く美しいエレーヌ(R・シュナイダー)と住んでいる。二人は近々チュニスに移ることになっていた。エレーヌはそれを前から楽しみにしていた。彼女はピエールとカトリーヌの間の子供の事が気がかりだったからだ。だからいつかは彼が子供の許へ帰っていくという不安におびえていたのだ。そしてある日子供に会いに行って来たピエールと衝突してしまった。彼はチュニス行きを延期して子供と夏のバカンスを過ごすというからだ。エレーヌをアパートに帰らせ、ピエールは再び子供の許へ車を走らせた。……愛し合ったり喧嘩したり、弁解したり、もう疲れた。エレーヌを愛せなくなったようだ。途中のレストランで、ピエールは手紙を書いた。「僕たちはみじめになりつつある……別れよう」。しかし、郵便局の前へ来ると気が変わるのだ。やはりエレーヌを愛している。エレーヌと結婚するのだ。エレーヌの許へと車を転換させるピエール。とある十字路。一〇〇キロのスピードで走って来た車は、エンストを起こして立往生しているトラックを見つけた。横すべりし、道路わきへと横転していくピエールの車。……ピエールが気がついた時は救急車の中だった。……長いこと眠ったようだ……手紙は破らねば……助かるだろうか……。しかし、エレーヌが病院に着いた時ピエールは逝ってしまった。遺品の中にも手紙が残されていた。カトリーヌは悲嘆にくれるエレーヌをみつめながら手紙を引き裂くのだった。

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映画レビュー

4.5ミシェル・ピコリ

2022年10月21日
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ソーテ監督の「とまどい」がよかったのでこれも観てみた
男女の機微を描くのが上手い監督なんだろうか
そしてこういうニュアンスみたいなのに着眼する
フランス映画

主役はシュナイダーというよりも
ミシェル・ピコリで揺れる男心を表現

彼はその胸毛みたいな精力的な男の役が多いが
この物語では働き盛りだが
家族と愛人の間でゆらぎ
父親には資金援助を依頼され
仕事でもトラブルが発生し
絶えず悩み考え続ける、ピエールという
彼には珍しいタイプの男を演じているような…

フランス版中年の危機?
時代もあるけどそれにしても煙草をよく吸う

様々な問題を抱え、運転しながら
泣き出してしまうピエールに同情してしまった

ミシェル・ピコリ、演技派だったのね
(仏では名優と言われていた!失礼しました)

そして愛人(シュナイダー)とのいちゃつきも
とても絵になることに驚き!

人生の終わりに走馬灯のように思い出される日々と
混濁する意識下での思考や夢みたいなものが描かれていて
ほろ苦かった、です

最終的には解放されて楽になったのだろうか
愛も重荷になったりして

家族だけでなく長年あたためてきた
その周囲の人間関係もいとおしいものなのを再認識

愛人とのベッドシーンの時より
思い出のヨット遊びのシーンの時のほうが
胸毛が濃かったのは時の移り変わり(若さと老い)を表現したのかな
(ちょっと遊んでみた?)

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jarinkochie
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