暑い夏の影

劇場公開日:

解説

家ごと野盗の群に襲われた羊飼いの生死を賭けた抵抗を描く。監督はフランチシェク・ヴラーチル、原作・脚色はイルジー・クジジャン、撮影はイワン・シュラペタ、音楽はズデニェク・リシュカ、美術はオルドジフ・オカーチェが各々担当。出演はユライ・ククラ、マルタ・ワンチュロバー、グスタフ・ワラク、ロベルト・リシュケ、アンドレア・クラトフヴィーロヴァーなど。

1977年製作/チェコスロバキア
原題:Hot Summer Shadows
劇場公開日:1981年9月4日

ストーリー

ベスキディ山の頂上で羊飼いを営むオンジェイ(ユライ・ククラ)は、妻テレズカ(マルタ・ワンチュロヴァー)、息子のルカーシュ(ロベルト・リシュケ)と細ぼそと暮らしていた。山を下るのは買い物の時ぐらいだ。第二次大戦直後で、ポーランドとウクライナ生まれのナチのSSがリーダーである野盗の一群がオーストリアヘの移動を開始していた。そんなおりこのベスキディ山にも、その野盗のひとつがやってきた。当然のように、オンジェイの家を占拠し、妻や子供を助けたかったら自分たちに協力しろと脅した。同じく野盗に捕われ怪我の手当てを強いられた医者(G・ワラフ)もオンジェイの農場に連れてこられた。彼の失踪は山の麓では騒ぎになっていた。オンジェイは医師から意見を聞き、野盗を一人ずつ殺してゆく決心をする。死を覚悟で実行に移す彼。誰も力をかす者はいない。一人、そして一人と野盗は彼のもとに倒れていった。朝、ようやく救助の人々が辿りついた時は、オンジェイの闘いが済んだ後だった。

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