幽霊紐育を歩く

劇場公開日:

解説

「恋というもの」「朝飯まで御滞在」といった軽喜劇の得意なアレクサンダー・ホールの監督作品で、ハリー・シーガルの戯曲「天国は待ってくれる」をシドニー・バックマンとシートン・I・ミラーが脚色したもの。エヴェレット・リスキンの製作にかかるコロンビア映画である。主演者ロバート・モンゴメリーは「夜は必ず来る」あたりから普通の二枚目俳優の域を脱して性格的な役柄に転じて来ている。相手役のイヴリン・キースは、この映画に出たのちに「引退した婦人たち」にも続いて出演している。クロード・レインズはかつて「透明人間」「情熱なき犯罪」などに主演した性格俳優で、最近人荷の「カサブランカ」にも出演している。リタ・ジョンソンは新人。エドワード・エヴァレット・ホートンやジェームズ・グリースンなどはいづれも古くから馴染みのある達者な脇役俳優である。

1941年製作/アメリカ
原題:Here Comes Mr. Jordan
配給:セントラル・モーション・ピクチュア・エキスチェンジ
劇場公開日:1946年7月18日

ストーリー

軽重量ボクシング選手のジョウ・ベンドルトンは自家用飛行機を操縦中、あやまって不時着したのが、「天国行急行」の飛行場であった。ここから人々はどんどんと天国ヘ送りこまれるのであったが、飛行場主任のジョオダン氏は新米の運送掛7013号が間違えてジョウを50年も早く天国へ送り込もうとしていることを発見して、とにかくジョウを地上へ帰すことにする。ところが一方地上においてはジョウのマネージャーが手廻し早くジョウの肉体を火葬にしてしまった後であったのでジョウとジョウダン氏の2人は、ジョウのかえるべき肉体を探してまわらなければならなかった。ところがちょうど殺害されたばかりの百万長者ブルウス・ファーンスウォースの肉体を見つけてこれに入ってしまう。そのためブルウスの裏切であやうく入獄するところであったベット・ロオガンの父親は救われることになった。ブルウスの妻ジュリアとその情婦トニイとは自分たちの殺したはずのブルウスがまた生きかえっているのを見て驚いたが、ジョウは2人には眼もくれず、ブルウスの犯した悪事の数々を是正した。そしてジョウダン氏がブルウスの肉体から去るように命じた時、ジョウはベットが好きになっていたので容易に承知しなかった。しかし、マードックとギルバートとのボクシング選手争奪戦をラジオで聞いていたジョウとジョウダン氏とは、ボクシング山師のためにマードックが殺されたことを知ると急いでボクシング場へ駆けつけマードックの肉体へはいってギルバートと闘いを続けてついに相手を倒して選手権を獲得した。マードックとなったジョーはマードック黒しに加担していたマネージャーを馘にして自分の前のマネージャーマックスを使うことにし、ブルース・ファーンスウォースの死体の在り場所を警察に通告したりして、すっかりマードックの肉体のうちに安住することになったので、ジョオダン氏も安心して唯一つマードックとなったジョウに不足であったベットとの再会まで取りもってから天国へ帰って行ったのであった。

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