MONTEREY POP モンタレー・ポップ

劇場公開日:

MONTEREY POP モンタレー・ポップ

解説

1967年に開催された「モンタレー国際ポップフェスティバル」を記録した音楽ドキュメンタリー。

ヒッピームーブメントの真っただ中にあった1967年6月、ロックンロールの新時代を先導することになる「モンタレー国際ポップフェスティバル」がカリフォルニア州モンタレーで開催された。同フェスをきっかけに世界へと躍り出たジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、オーティス・レディングをはじめ、ジェファーソン・エアプレイン、サイモン&ガーファンクル、ママス&パパス、ザ・フーら多数のアーティストが出演し、大規模なロックフェスティバルの先駆けとなった。

「ドント・ルック・バック」「ジギー・スターダスト」など数々の音楽系ドキュメンタリー作品で知られるD・A・ペネベイカーが手がけ、ギターを破壊するピート・タウンゼント、ギターを燃やすジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリンのパフォーマンスに圧倒されるキャス・エリオットなど、伝説の瞬間の数々を捉えた。

1967年製作/78分/アメリカ
原題:Monterey Pop
配給:オンリー・ハーツ
劇場公開日:2024年3月15日

その他の公開日:1977年3月23日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)2002 THE MONTEREY INTERNATIONAL POP FESTIVAL FOUNDATION, INC., AND PENNEBAKER HEGEDUS FILMS, INC. (C)2017 JANUS FILMS

映画レビュー

4.0蘇る1967年という時代の空気感。多様性の先取りにはビートルズの貢献も

2024年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

幸せ

萌える

本作については当サイトの新作評論枠に寄稿したので、こちらでは補足的なことについて書いてみたい。

1967年6月16~18日の3日間に開催されたモンタレー・ポップは世界初のロックフェスティバルとなったが、英国で同年5月26日(米では6月2日)にはザ・ビートルズの傑作アルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」が発売されており、大衆音楽の歴史における2つの大事件が1カ月弱の間に立て続けに起きたと言える。

ビートルズは1966年のサンフランシスコを最後に公演をやめていたので、当然ながらモンタレー・ポップにも出演していないが、メンバーらは世話役として大物アーティストの出演交渉をサポートしたりしたようだ。ジョージ・ハリスンは65年のアルバム「ラバーソウル」の頃からインド音楽に傾倒し、シタール奏者のラヴィ・シャンカールに師事。シャンカールの出演もジョージの助力により実現した。なお彼のパフォーマンスは最終日昼の部だったが、映画ではトリの位置に配され、しかも曲を約17分流す(7分は会場の様子を映しながらBGM的に、残り10分は壇上で演奏する姿)という特別待遇。またポール・マッカートニーは、まだ米国ではヒットがなく無名に近かったジミ・ヘンドリクス(米出身だが、渡英してバンドを結成しレコードデビューした)を主催者側に強く推したという。

米国では1964年に公民権法が制定されたものの、60年代後半になってもまだ黒人など有色人種への差別は根強く残っていた(キング牧師の暗殺は1968年)。そんな時代に開催されたモンタレー・ポップでは、ステージ上も客席も(白人の比率が多めとはいえ)肌の色に関係なくよい音楽を楽しもうという理念が共有されていた。そんな様子が映像に収められているのも、このドキュメンタリーが持つ歴史的価値だろう。

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高森 郁哉

3.5"Music, Love&Flowers"

2024年4月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

The Whoのピート・タウンゼントによるギター破壊、それに対抗するかのように火を付けるジミヘン、ジャニス・ジョプリンの圧巻なステージでの歌唱力と存在感に驚愕した表情のママ・キャス、花と愛や平和をテーマにチラホラと映像に見切れている感じのヘルズ・エンジェルス、店が並び売られるフィルモア?のポスターが今では貴重価値が絶大に!?

チラッと映るブライアン・ジョーンズ、どうせならジミヘンとのツーショットの場面が見たかった、劇中でトリを飾るインドのシタール奏者ラヴィ・シャンカールによる長尺の演奏に度肝を抜かれながらもソコは端折ってバッファロー・スプリングフィールドやグレイトフル・デッドの映像が欲しかった。

本作を含めたボブ・ディランやジギー・スターダスト、ゴダールまでもリアルに映し続けた監督であるD・A・ペネベイカーの仕事が素晴らしく、そんな作品群を映画館で観られたことがまさに奇跡でもある歓喜!!

2024/03/26 チネ・ラヴィータでの最後の鑑賞作品。

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万年 東一

5.0文句無しの満点

2024年4月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

大好きな(10回くらい言いたい)ジャニス・ジョプリンと大好きな(10回では足りない)オーティス・レディングの圧倒的なパフォーマンスが観れました。ただただ感動。24才のジャニス・ジョプリンは ″Ball and Chain″ を歌いこのロックフェスティバルから伝説へと上り詰めました。25才のオーティス・レディングは ″Shake″ と ″I′ve Been Loving You Too Long″ を歌いR&Bシンガーの枠を超えロックを愛する人々にも認知されるきっかけになりました(この僅か半年後に飛行機事故で亡くなりますが)。
この二人のレジェンドがまさにレジェンドとなるきっかけになったステージというのも納得の圧倒的、圧巻のパフォーマンス。すごい、すごすぎる!

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ゆみあり

5.0トリはジャニスでもオーティスでもジミヘンでもない!

2024年4月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

モンタレー・ポップ・フェスティバルといえばジミヘンのギター燃やすパフォーマンスで有名。ほぼほぼそれを観に行った。
ドキュメンタリー映画だから音楽だけではないこともわかっていた。でもガッカリはしない。椅子で着席だったんだ?とか意外とみんな座ってるなとか、もう少し暑い中という印象があるのに意外と寒そうだなとか、会場の感じを知ることができてよかった。
音楽的にはもちろん素晴らしいのだが、何よりも音がすごくよくて驚いた。映画館も頑張って大きな音で聴かせてくれたので感謝。1967年のフェスだから知らないアーティストもそれなりにあったりする。でも、基本的には後々大御所になったり、早くに亡くなり伝説となったアーティストが多く出ているのが嬉しい。
サイモン&ガーファンクルがやたら若かったり、The Whoのパフォーマンスがハチャメチャだったり、The Animalsがストーンズのカバーやってたりしたのは印象に残る。でも、やはりジャニスとオーティスとジミヘンがすごかった。カッコよすぎて、ちょっと別格の存在感。3人ともその後すぐに亡くなる(オーティス・レディングなんてこの年末)からそう思ってしまうのか、神がかっていた気がする。そういう意味でも貴重なライブ映像だ。
ジミヘンがギターを燃やすパフォーマンスを観て、あぁーいいもの観たなー、これで終わりかーなんて思っていたが、続きがあった。流れてきたのはラヴィ・シャンカールのシタール。夜までやっていたはずのフェスなのに昼間の映像だったから少し違和感を覚えたが、徐々にわかってきた。この演奏をトリにしたかったのか!と。久々にライブ(映像)を観て衝撃を受けた。本当にすごかった。あの総立ちも納得だ。いいものを観た。

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kenshuchu
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