解説

早川雪洲が自ら原作を書いて主演した人情劇で、監督は最近氏の作品を数多く監督するコーリン・キャンベルで、雪洲の相手は「駒鳥の舞」で最近姿を見せたベシー・ラヴである。そのほかウォールキャムブの夫君ハーランド・タッカーや、名子役フランキー・リーが出演する。

1921年製作/アメリカ
原題:The Swamp

ストーリー

ある大都会の貧民窟に「沼」と呼ばれる一廓がある。その所には夫にすてられたメエリーという若い女が、子供のバスターとともに生きようともがいていた。ワングという中国人の野菜売りはバスターの仲良しであった。ワングは2人の窮境を自らの馬を質に置き金を借りて救ってやった。馬を失ってワングは金が儲からなくなったのでバスターを助手にして占者になる。この長屋に新しい差配のランドという男が来たのが彼はメエリーの子供の時の親友であったのでその晩メエリーはバスターのポケットから手紙を1つ発見した。それはバスターがワングの占いを助けるため依頼者の鞄から抜き取ったものである。それによってメエリーは彼の夫スペンサーがノーマという女と結婚しようとしているのを知る。ワングはこれを聞きノーマの家の宴会の席上スペンサーを占うと見せて、彼の過去を人々の前で語り出した。ためにノーマは婚約を取り消す。メエリーはスペンサーと離婚してランドと新生活に入ろうとし、ワングは馬を受け出す金を得たので、東洋に自分を待つ娘の元を目指して帰って行く。

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