ドロシー・ヴァーノン

解説

「武士道華やかなりし頃」を書いたチャールズ・メイジャー氏原作の小説を、ウォルデマー・ヤング氏が脚色し「ミニー」「富に群がる者」等を監督したマーシャル・ニーラン氏が「孤児の生涯」以来久しぶりでメアリー・ピックフォード嬢を監督して作った映画で、ピックフォード嬢の相手は「王様万歳」出演のアラン・フォレスト氏「盲目の妻」「紐育の不夜城」等出演のマーク・マクダーモット氏、「十誡(1923)」「跫音」等出演のエステル・テイラー嬢で、その他にも「ブライト・ショール」出演のアンダース・ランドルフ氏、ピックフォード嬢の妹ロティー嬢、エリザベス女王役者として舞台で有名なクレア・イームス嬢等が共演している。英国エリザベス女王時代のロマンスである。

1924年製作/アメリカ
原題:Dorothy Vernon of Haddon Hall

ストーリー

ハッドン・ホールの情趣ジョージ・ヴァーノン卿の娘ドロシーは幼い頃ラトランド伯爵の子息ジョン・マナースと婚約の仲であったが、後両家の間に確執を生じ、ドロシーは父の追いなるマルコーム卿と父の命で結婚させられようとしていた。マルコームはエリザベス女王を廃してスコットランドのメアリー女王を英国の女王として己の勢力を張らんとの野心を抱き、ジョンの父伯爵をもその仲間に加わった。ドロシーとマルコームとの結婚の日は近づき、エリザベス女王はハッドン・ホール城に行幸し、結婚式に立ち会われることになる。ジョンを心に慕いつつもドロシーは父の命にやむなく結婚の承諾書に書名した。メアリー女王やジョン父子に捕縛の命が下ったのを知って、ドロシーはジョンを救おうとラトランドへ来り、メアリー女王の身代わりとなって捕らえられる。マルコームは彼女をメアリーと信じエリザベス女王の暗殺の陰謀を語るので、ドロシーは女王にそれを知らせるが女王はこれを信ぜず、かえって彼女を投獄する。しかしジョンは危険を冒してドロシーを救い出し、エリザベス女王の寝室へ抜刀して飛び込んだ。マルコームを倒して女王の難を救い、ドロシーと盛大な結婚式を上げる。批評ースターの今日までに作った最も大仕掛な作品で、興味深いロマンスである。大小を問わずどこの常設館にも向く映画。(ニウス誌ローレンス・リード)

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