最後の先駆者

解説

「西部魂(1941)」「快傑義涙」「森の男(1933)」と同じくゼーン・グレイ氏原作、ジョン・ウォーターズ氏監督のジャック・ホルト氏主演西部劇。助演者は「鉄蹄乱舞」「弥次喜多女難の巻」のサリー・ブレーン嬢。「非常線(1928)」「女シーク」のウィリアム・パウエル氏「非常線(1928)」「狂乱街」のフレッド・コーラー氏並びにガイ・オリヴァー氏、ロスコー・カーンス氏のほかホルト氏令息という顔触れである。

1928年製作/アメリカ
原題:The Vanishing Pioneer

ストーリー

砂漠を西へ進む幌馬車隊があった。彼らの水がなくなった。隊長バラード夫妻は前進を主張して一行を鼓舞した。やがて一行は隊長の息子ジャック少年の導きでひとつの谷間に水を発見した。爾来25年人々はこの谷を幸福谷と命名して新天地を開拓した。今では当時のジャック少年が成人して谷のために人々のために働いていた。この谷から100マイルばかり離れたサン・ルイ市は水の欠乏に苦しみ、幸福谷を市の水源とするより他に方法はなかった。市長はマードックという男を派して谷の買収を交渉させた。ところが腹黒いマードックは昔の相棒が幸福谷の役人を勤めているのを奇貨として悪事を企んだ。2人は安く買い占めて高値で市に売り込む計をたて、既に水利権の3分の1を手に入れた。ジャック・バラードはこの悪企みを知り反対運動を起こした。そして彼の忠告を容れて土地の買い戻しに行った老農夫の1人はマードックに殺され、悪役人はその罪をジャックにきせて補縛した。ジャックが破牢して帰るとマードックらは、ジャックの土地売渡証書を偽造して人々の反感をかっていた。こうしてジャックは腹背に敵を受ける窮境に陥ったが恋人ジューンの手引きでマードックを襲い巧みな計略で貯水池を悪人の手から奪い返した。しかしこの時駆けつけたサン・ルイ市長から市の実情を聞き、かつ正当な買収条件を知ったジャックは自分達を犠牲にしても市を救うことを決心し、谷を売り渡した。かくてまたジャック・バラードを隊長とする幌馬車隊が未開の土地を求めて旅立つこととなったのである。

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