劇場公開日 1952年6月24日

「清々しくステキな映画」河(1951) あまおとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0清々しくステキな映画

2024年3月11日
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鑑賞方法:VOD

作り方がうまい、よくできてる!と思った。いろいろな要素が詰まっているけれどバランスが絶妙で、見やすくしかも力強く伝わってくる。軽快で個性的なセンスが新鮮で、映画の古さを感じない。(現地人の言葉が翻訳されていないところも◯。)

ハリオット役の個性的な風貌と、少しクセがある演技もよかった。もし彼女がふつうに美少女でクセもなかったなら、これほど個性を感じる映画にはならなかったと思う。
ハリオットやジョンの場合のように、自分の思うようにいかぬ状態や、予期せぬ惨事や失敗とうまく付き合うのは難しい。
しかし、そういうことがあるのが当たり前なのだと…それぞれに難アリ…それが人生のデフォルトなのだ、そう思えば、少し気が楽になり、また続けようという気になる。そういう気持ちにさせてくれる。

河は同じように流れ、そこでの人びとの暮らしは同じように続けられていく。その風景で始まり、その風景で幕を閉じる。
それは、そういうことだと思う。

あま・おと