女は誓いぬ

解説

「世界を敵として」「セレナーデ(1921)」等を監督したラウール・ウォルシュの、それらの前に作った作品で、原作はウィリアム・J・ロック著の小説『偶像』“Idols。これをアール・ブラウンが脚色したもの。主役は前記2映画や「活路は輝く」「天空征服」等で最近売り出しの、ウォルシュ令閨ミリアム・クーパー。対手役に「ベラ・ドンナ」「不滅の情火」等出演のコンウェイ・タールが出演する。

1921年製作/アメリカ
原題:The Oath

ストーリー

ユダヤ人の銀行家イスラエル・ハートの娘ミナは、青年法律家ヒュー・コールマンと深い恋に陥ったが人種と宗教の相違から2人は世間を憚り、遂に秘密に結婚した。しかしミナはヒューに勧めて父ハートの同意を求めさせた。しかしヒューはハートの一言に何事も言い出しえずして引き下る。ミナはこれをヒューの臆病の致すところとして夫婦別れを要求し、秘密の結婚の事は決して口外せぬことを誓わせた。これがある夜の11時から朝の6時迄の出来事であった。その夜ミナの父は何物かに殺され、嫌疑はヒューにかかった。しかしヒューは誓いを守ってその夜ミナと一緒にいた事を裁判所で申し立てる事が出来なかった。この時傍聴に来ていたヒューの親友ジェラード・メリアム夫妻は何とかしてヒューを救おうとした。メリアム夫人はかつてヒューから愛された仲であるが、今彼の窮状を見て法廷に立ちヒューがその晩夫の留守中自分の部屋にいたと証言してヒューを救った。このためにメリアムの家庭は破壊されたが、やがて事実の判明する時が来て、メリアム一家も平和になり、ヒューとミナとも晴れて夫婦の契りを結ぶ。

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