悪の教典のレビュー・感想・評価
全223件中、201~220件目を表示
評価が難しいけど。。。
正直、軽い気持ちで観てしまって後悔。。。
CMを観て、「うわぁ、おもしろそ!」と思う方が多かったでしょう。
私もその内の一人でした。
これを人に勧めるかどうかと言われたら、内容的には勧めたくはない。
けど、どこか癖になるような映画。
今までにないような映画で、ある意味、伊藤英明演じるハスミンが躊躇なく人を殺していくところは、評価に値するかもしれません。
最近の映画や、テレビはもちろん、どこか世間の目を気にして中途半端な物が多いと思っていて、観てから後悔するものが多かったです。
しかし、この映画はそれを打ち破ってくれました!
次回作にも期待しています。
最後にもう一度、軽い気持ちで観てしまったことは後悔していますが、観て後悔はしていません!
久々の後悔。でも伊藤英明ははまり役。
とにかく難しい映画。
気晴らしに映画でもと出かけたが、これを選択した自分に逆に滅入った。
単調な虐殺が目前で繰り広げられるだけ。内容も理解不能。筋も無ければオチも無い。
ただ、内容はともかく伊藤英明は意外と役にハマってたので、オチへの期待半分で最後まで見てしまった。見た目爽やか系だが実はこっち寄りなのではと思うくらいピッタリ。
次回作があるエンドになっているが、こんな気分になってもまた見てしまいそうでやだな。
すごいよ!魂消た!
三池監督作品の中でも特上の傑作が出た!魂消た! 伊藤英明がきょとんとした顔で調子こいてる男子高校生をぶっ殺しまくるのが痛快すぎる。
調子こいてる男子高校生も可愛い女子も、ブスな女子もしょぼい男子も平等に死が訪れるところに不思議な優しさを感じた。冬の日本海の荒波のような不思議な癒しのような感じもした。
毒々しくて、禍々しくて。
去年、原作を読もうと、本屋さんへ行った。
「悪の教典」。
そこにあったのは、分厚くて上下2巻に分かれている本だった。
そのページ数の多さに、恐れ慄いて、読むのは止めてしまった。
蓮見聖司。
文系の2年4組の担任。
生徒から絶大な人気があり、職員やPTAの間でも信頼の厚い英語教師。
京都大学法学部を中退し、ハーバード大学に入学。
教師になる前はアメリカの大企業に勤めていたため英語が堪能。
七国山緑地の老朽化した平屋の日本家屋で一人暮らし。
通勤に、これも老朽化し錆びたハイゼットを使っている。
外見・外聞を気にするのに、自宅や車は無頓着。
それにしても、映画に登場の自宅の外観は、いくらなんでも荒れ過ぎではないでしょうか。
外観は、もう少し普通でも良かったのでは。
内側は、あれで良いと思う。
天使のような容姿でありながら、悪魔のような心の持ち主。
その正体は、決定的に他者への共感能力に欠けた生まれついてのサイコパス〈反社会性人格障害〉で、邪魔者は躊躇せず簡単に殺害するサイコキラーだった。
自分にとって、不都合な者は、躊躇いなく、平然と、脅迫したり抹殺したりする。
その悪事を隠すために、次々と殺人を犯す。
文化祭前夜の校舎を舞台に、大殺戮へと突入する。
頭脳明晰のはずなのに、どこか抜けている。
つじつまが合わないだろうと思うことも、平気でやってのける。
大胆不敵。
この男には躊躇いなど無い。
そこが、サイコの所以か。
三池監督は、徹底的に、暴力と悪を描き切った。
見事なまでに。
だから、後味は、決して良くはない。
このような≪サイコキラー≫が、日本人には似合わないと思うのは、私だけかな?!
あぅ・・・ 最近はそうでもないか・・・
蓮見聖司というサイコキラーを描いた作品としては、良いと思う。
けれど、やっぱり「悪」は好みではない。
毒々しくて、禍々しい人物、蓮見。
こんな人物を演じた伊藤英明さん。
海猿だったのにね~~~。
そのギャップが活きていて良い配役だと思う。
「エクセレーント」が良かったよ。
恐い!!
あの伊藤英明が、とてもさわやかに教え子を次々に、殺していくというとても恐ろしいストーリーです。生々しい描写もあり、観終わった後怖くなってしまいました。
現実に起きそうな感じで、鳥肌が立ちました。
サイコパスの表現に疑問あり
サイコパスの第一のイメージは「人に取り入るのが非常に上手い」ことです。
ですが、作品上にはその取り入りの上手さが十分に演出されていなかったように思われます。
それ故に「人気の教師」というイメージが薄いです。
生徒は皆「ハスミン」と愛称で呼ぶのですが、「そんなに仲良かったっけ?」という感じがチラホラでてきてしまいます。また教師からの信頼も確認できません。
原作では、青春群像劇が描かれているそうなので、そのカットが痛かったのではないかと思われます。
原作は未読なのですが、途中の銃が怪物化している演出は何を示しているのでしょうか。
サイコパスは幻覚が出るような病気ではなく、そういう人間構造と言ったらよいのでしょうか、他人への罪悪感、共感性がない性質の人間を指します。
なのに、幻覚のような演出をしてしまうと、「ん?ほんとにサイコパス?」といった印象を受けてしまいます。最後の「神がやらせた発言」とも区別がつきませんよね、あれは演技な訳ですが。
生き残った生徒が「あれは次の計画だ」というようなセリフを吐きますが、普通「狂っている」と思うでしょうに、蓮実の性質を見抜く理由も今一つ納得できません。
加えてサイコパスは自分の利益や達成、充足を目的に、他者を顧みずに行動するために、他人を操ったりするわけですが、この「目的」が分からないんですよね。
途中で「殺人は快楽ではない」と断言していますし。生徒を殺しまくる「目的」が分からないです。
あんまり楽しそうではないですしね。これでは本当にただの使命感に取りつかれた「狂った人」になってしまいます。
酷評を書きましたが、内容としてはまとまっていて見やすかったです。
この残酷極まりない映画を日本でできるのも驚きました。生徒死にまくりますからね。
あと洋画等で拳銃で人が撃たれるシーンを良く見ているせいか、猟銃(ショットガン?)で生徒がぶっ飛んでいく姿は怖かったです。物みたいに飛んで行くのは、寒気がありました。
撮り方に関しては知識がないので、悪い方面の評価は控えさせていただきます。
良い方面は、最後の蓮実が口笛を吹くシーンで、警察を上手く消してあったのが、生徒から見た蓮実の内面を見ているようで、おもしろかったです。
映画を見た方で、共感した点や、こう思うなどの意見があればコメントを下さると嬉しいです。
三池崇史流バトルロワイヤル?
ブラックジョークもあり、殺人娯楽といった感じ
まあバトルロワイヤルの北野武が自ら生徒を殺していくVER.
っていう感じにも見えました
映画の最初のシーンでは息をのみ緊張感を演出してくれ
さすが三池さんだなと
個人的な見所シーンとしてはよくある展開だけど
あの弓道部の子が校庭でする一つミスですね
あれには思わず
「バカヤロー」と小声で発してしまった。
あの弓道部の子ももし学校に行ってなければ
一生後悔と罪悪感にかられていたかもしれない
という点である意味ロッキーですね
あの蓮実が衝動にかられている時のトカゲみたいな眼も
今映画でよく見る(プロメテウスとか)カラコンですよね?
不気味感が出ていて良かったと思います。
私はこういうスプラッター的なものは苦手な部類なので
終始お腹をつねられている感覚でしたが
ただ猟銃を使うシーンが多いので
まだスプラッタージャンル的には甘い方ですね
ジャンル的にいうともっと怖さを出したいなら
もう少し違う手法での殺し方を見せられたら
こっちとしては嫌だなーって感じが伝わると思いました
まああんな汚ねー車に乗ってたら、それだけで怪しんじゃねーのとか
みんな束になって蓮実を襲えばいいんじゃないとか
元も子もない突っ込みを入れたいところも多少ありますが
まあまあいいんじゃないでしょうか
危険な映画
評価が分かれそうな作品ですね。
おそらく、三池監督は原作がベストセラーってこともあり、
「細かいところは原作で読んで。俺はやりたいようにやるから。」
みたいな感じでしょう。
原作にある青春群像劇的な部分はほとんどすべてカットされ、残忍な殺戮映画になっています。
前半と後半で暴力表現のしかたが違いは興味深いですね。
前半では直接的な暴力描写を避け、苦しむ声や殺したあとの姿を映しているのに対し、後半では首が折れるところも直接描き、猟銃による射殺はほぼ完全にスプラッター映画ですね。
音楽と映像のミスマッチ具合も面白かったです。
後半の大殺戮の場面では、蓮見に共感できるように描かれ、観客はハラハラしつつも蓮見が人を撃ったときに軽く快感を覚えてしまい怖いです。
伊藤英明の演技力は異様ですね。
日本映画史に残る悪役ぶりだと思います。
ちっとも怖くない
殺人鬼映画なのに、ちっとも怖くない。ただただ血が飛び散り猟銃で高校生たちが殺されていくのに、恐怖感や不気味さがまったく沸いてこない。結構小道具に凝って不気味さを出そうとはしているようなのだが効果がない。別に、恐怖を期待して映画を見るわけじゃありませんが、この映画は、そこぐらいしか楽しめるところがないのに、それさえない、って感じでしょうか。
見てソンはない!
レディースデーの水曜、朝イチの錦糸町の劇場。結構、僕を含めたオヤジ陣も多く、平日のこの時間帯に客席の1/3近くが埋まるのに、ちょっとびっくり。
さて、この作品は映画館の予告編で何度も見て、まったく魅力を感じなかったのだが、本編はたいへん面白く見ることができた。
あの予告編って、わざと凡作に思えるように作っているとしか思えない。
学校が舞台のサスペンス・スプラッタームービー。
犯人探しは必要ないし、それに絡む推理や背景、動機などの描出も一切ない。
そういうものへの興趣を一切切り落としているのが、この三池監督らしい、と思える。
何のちゅうちょもなく、子供を殺していくという反社会的作品。
いいんじゃないですか!!
誰もがこの程度のことは夢想もするでしょう。
にしても、海猿でヒーローを演じてきた(劇場で見たことないけど)伊藤英明がこんな役を受けたのは、立派。それは評価していいよね。
脇役陣も、芝居のうまい若手、癖のある役者がそろっているのに、その味もわざとじゃないかと思えるくらい、発揮しないまま殺しちゃう。
この突き抜け感っていいじゃないですか。
三池ファンなら、必見!
バイオレンスものが好きな人も必見。
正直興ざめ
原作を読んだ友人は本作がRー15であることを心配していた。
原作の描写からするとRー18で当然と感じたそうだ。
この作品にとってRー15になるか18になるかは大きな問題だったろう。
なぜなら本作の舞台は高校であり教師の凶行なので、高校生目線で観るのが一番向いているし、感情移入も出来るはずだ。実際そういう作りにもなっていると思う。
しかし私のような中年男子の場合、共感できる登場人物が見当たらない。
本作にはまともな大人が出てこないのだ。
なので終始この事件の傍観者という位置付けで観るしかなかった。
物語的に面白ければそれはそれで良いのだけれど、盗聴器のくだりやAEDのくだりはあまりにこれ見よがし過ぎて「なんだそれっ」ってレベルで、正直興ざめした。
例えば「SAW」の痛さや「冷たい熱帯魚」の怖さは劇中に共感、感情移入できる人物があってこそのものだ。
そういう面でも本作に1人でも共感、感情移入出来る人物がいてくれたら少しは違ったのかなと思う。
理由なき退屈な殺人
いったいこれはいつまで続くのか。そもそも彼は、何のために殺しているのだろう?
淡々と死体の山が築き上げられる後半、ふと野暮な疑問が浮かんでしまった。人気者の高校教師、ハスミンこと蓮見の正体は、他人への共感性が欠如したサイコパス(反社会性人格障害)。彼の殺人には理由(いわゆる殺意)がない。殺したい、殺さなければならない、殺すべきだ…どれも当てはまらない。どこまでもシンプルに、ただ単に「殺す」なのだ。
学校を舞台としたバイオレンスものと言えば、「バトルロワイヤル」、三池監督自身の「愛と誠」「クローズ」…と枚挙にいとまがない(母子愛憎もの「少年は残酷な弓を射る」も、ある意味、このジャンル)。それらは、恐怖をあおったり、滑稽さをちらつかせたりして、観る者を楽しませ、惹き付け、飽きさせない。三池監督は、そんな術を熟知しているはずだ。その監督が、今回はあえて「退屈な殺人」という描写を意識しているように感じた。フィクションとはいえ、殺人とは、人の命をことさらに奪うこと。それを眺めて「退屈だ」と感じてしまった瞬間、後ろめたさ、居心地悪さ、自分への空恐ろしさが追いかけてきた。これが監督の狙いではなかったか、とハッとした。
もちろん、様々な仕掛けはある。人殺しをモチーフにした歌を絶妙に織り混ぜたり、猟銃が異形となり主人公に語りかけたりし、ニヤリとさせられる。しかし、加速はしない。あくまで抑制が効いている。主人公が殺しを繰り返す背景は徹底して垣間見せず、推測の余地を与えないのだ。
なぜだ、なぜやったんだ。理解不能の出来事に遭遇すると、私たちは納得できる理由を求める。すっきりと腑に落ちたい、安心したい、と思う。けれども、ともすると、納得や安心は安易な忘却に繋がる。自分に関係のない遠いことだから、もう済んだことだから、と。
しかし本作は、彼を恐ろしい人物とも滑稽な輩とも描かず、自分たちから遠ざけることを許さない。こんな人物、近くにいませんか。御用心、御用心。そうそう、そういえば、あなた自身は? わざわざこんな映画を観に来て、退屈だなんて感じるような共感性のないあなたは? そう囁きかけられている気がした。
…それにしても。冷酷非道なサイコパスとはいえ、所詮人間。どこかにヌケがあり、ミスをする。悲劇はそこから始まる。蓮見の行動が完璧であれば、彼の正体は闇に葬られ、大胆なドミノ倒しにも似た大量殺人は起きないのかもしれない。とすると、殺人とサイコパス、どちらがきっかけで、結果なのだろう。タマゴとニワトリ、どちらが先か。あの問いに、どこか似ている。
話題先行
原作はどうか知りませんが、正直退屈でした。
テーマとしては非常に興味をそそられ、また宣伝もうまかったので観てみましたが、正直後半は退屈そのもの。
現実味を帯びない単調な殺しが無駄に続き、ストーリー性もなく、しかも特にオチもない。
久しぶりに途中で劇場を出たくなりました。
しかもこの程度の作品で続編があるとは…リピーターはかなり少ないかと。
伊藤英明の演技がよかった点でプラス0.5、作品としては駄作。三池崇史監督だからなおさらガッカリです。
ちなみに余談ですが、作品紹介ではサイコパス=反社会的人格障害とし、共感能力が全くないとしていますが、この説明は誤りです。
サイコパスは精神病質者、あるいは犯罪者気質で、他者の心理状態を把捉するという点はむしろ優れています。
彼らの大きな特徴は罪悪感の欠如にあり、人をだましたり、傷つけたりすることに対する後ろめたさが全くない点です。
共感能力がないのではなく、うまいこと共感してだますことが得意で、かつ何の罪の意識も沸かないのです。
反社会的人格障害の場合は別のパーソナリティ障害にカテゴライズされますので、このあたりの説明はしっかり調べてからするべきでしょう。
逆に18歳以下が楽しめそうな内容。
途中で映画館を出た方を横目に最後迄と我慢しましたが、貧乏性の自分が結果的に損をした気持ちです。どこかで観たことの在るシーンが次から次えと、オリジナリティを感じることは皆無に近く、最後まで続く単調な虐殺シーンの繰返しは18歳以下の自分ならともかく正直耐え難い。
18禁ならば真相心理の中ででの深い部分での描写が存分に欲しかったが、それも感じ得られず非常に残念な時間を過ごした気分。続編はきっと観ません。
ぜひ原作を読んでから!
原作を読み、序章DVDを観た後だったので、ストーリーが頭に入ってた分出演者達の表情、演技に集中できてあっという間に時間が過ぎました。
しかし、伊藤英明は裸になるとどうしても『仙崎大輔』に見えてしまうのは私だけでしょうか?
ストイックさは伝わってくるし、この人ならこの殺し方出来るだろうなぁっていう説得力もあるんだけど…。
前半の教師ハスミンの眼から、サイコパスの蓮実の眼に段々変わっていく表情は正直怖かったです。
土下座して命乞いをしてる教え子の背中を撃ったり、ハンダゴテで刺し殺したり…
とてもポップコーンなんか食べながら観る映画ではありません!
一緒に観に行った子は『伊藤英明嫌いになった(-_-)!』って言うし、後ろの席のカップルは『二度と観ない(;_;)』って女の子半泣き気味で、ポップコーンほとんど残してました。
私は…ラストのハスミンと怜花の台詞のシーンが、最後にまたゾクッとして好きです。
何に対してゴメンって言ったんだろう、原作どおりに、刑務所でて自分達をまた殺しにくるんだろうなと思わせるのに充分だったと。
体力的、精神的にも絶対な強さがある蓮実聖司を、伊藤英明が演じて間違いなかったと感じ、また映画館で観たいと思いました。
これから観ようと思ってる方は、やはり原作を読んでからのほうが良いと思いますよ。
なにをしたいんだろう
伏線がめちゃくちゃ長く、そのうえひねりがなにもなく人を殺して終了というもう本当につまらない映画だった。確かに殺人アクションも最後の方はただ銃殺。それ以外に全く芸がなく、飽きてしまった。
プリンスになれなかった男
原作未読。
タイトルからして、エマーソン、レイク&パーマーのアレのような感じ(どういう感じ?)かと思ってたら、本当にそうだった。
Come inside, the show's about to start
Guaranteed to blow your head apart
Rest assured you'll get your money's worth
Greatest show in Heaven, Hell or Earth
You've got to see the show, it's a dynamo
You've got to see the show, it's rock and roll, oh
悪の教典#9はEL&Pの代表作。
だが本作は三池さんにとってはそうはならないな。
ロックンロールなショーを見ました、ということには違いない。
ただしプログレとは真逆のヒネリもなにもない、中学生がコピーするようなシロモノだったことは付け加えなければならない。
ま、お金払って得るものあったというより、返せっつんが、オチだけど、それは責任転嫁で言ってはならないことで、観たオレが悪いってだけである。
さて原作読んでないので、はっきりいえないのだが、少なくとも本作は「悪のプリンス」の活躍を描いている。映画は全くハスミンの苦悩を描かないので、そう考えてよいだろう。
悪のプリンスというと、怪物くんでもなく、ディオ・ブランドーでもなく、ダミアンくんかな、映画界でいうと。
本作は多分に「オーメン2 ダミアン」のパクリ(え、オマージュ?)が随所に見られる。
邪魔者はしっかり聞きつけてぶち殺す。人知を超えた能力はもちろん無いが、しっかり彼にとって都合の悪い会話はしっかり盗聴でキャッチする。
まあこの時点でしっかり人知を超えてはいるが。
また、わざわざご自身が出向いていつ人が来てもおかしくないところで人をあやめる。
おいおいプリンス、愉快犯じゃねえのか?
数十個の猫よけのペットボトルの中身を一個一個灯油に替えたのは想像してはいけない。
これぞプリンスの為せる技だぜ?
カラスはその象徴が多分「オーメン」と本作は違うのだろうが
「ダミアンみたいにカラスの力は借りなくてもやれるぜッ」
という開き直りからか、カラスを必要以上に虐待する。
それはカラスを使いこなす真のプリンスに対する嫉妬では決してない。
だけどやはりプリンスはつかまってはいけないな。
頭悪い高校生2人にまんまと騙された挙句、直後に証拠記録が残っていることが判明する。
まさしく神の為せるワザがハスミンの逮捕につながる。
しっかりしろよ、プリンス。
ダミアンくんはしっかり義父母を博物館と共に燃やして証拠隠滅して、ドヤ顔で消防隊、警察隊を待ち受けたのにねえ。
ほか
有名な役者がいたるところで、死亡フラグを立てているので、誰が殺されるか感はあるがそれだけ。
三池監督が、すごい作品の数をこなす理由を聞かれたとき
「オレは映画監督という仕事をしているから、仕事しないといけないだろ?」
と答えた。
至極まっとうな答えである。反論の余地は無い。
しかしその答えは「映画」においては「ナシ」だろう。
なるほど、本作確かにその域を出ていない。
せめて、英語の発音ぐらいはなんとかしようや。
終盤に飽きる。
蓮実聖司の常軌を逸したサイコパスぶりに知的な狡猾さを感じられず、
肉体的な破壊者としてのみ映り、強烈な存在感までには至らず。
武器が散弾銃だけというのはワンパターン。
えげつない校内大惨劇は、
あまりに大規模というか目立ちすぎて浮世離れ。
無慈悲なバイオレンスを通して、
不条理の極致を痛烈に描き出してはいたが、
思わず震えるというほどでは無かった。
爽やかさは一切排除!
『告白』や『バトル・ロワイアル』みたく、賛否が思いっきり分かれそうですね。
ただ、事前に原作を読んでても映画の方も十分に楽しめた、数少ない映画のうちの一つではある。
もろ手を挙げて、人に勧めるわけにはいかないけども。
伊藤英明先生の狂気は、『ハンガー・ゲーム』なんて目じゃないくらい衝撃だった。
パンティの匂いを嗅いで生徒名を当てた山田孝之先生の変態さもなかなかだった。(原作と違ってちょっとだけカッコよかった)
気持ち悪く人を殺す映画。
気持ち悪く人を殺す映画です。
人を殺すのだから、当然気持ち悪いですが、
他の映画のように、あっさりと死の瞬間しか撮らないことを許さず、
人が死んだ後、吹っ飛ばされる姿。
一度で死なず、苦しむ姿。
クラスメイトと自分自身に突きつけられる死に怯える姿。
手を抜かず、撮ってあり、後半ではその連続に本当に呆気にとられました。
また、数々の伏線から、しっかりとストーリーも作りこんであり面白かったです。
AEDのくだり、人命を助けるAEDが、死刑になりかねない罪の証拠になるのは、
皮肉だったんでしょうか。。。
考えすぎですかね。
全223件中、201~220件目を表示