劇場公開日 2013年1月26日

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「題材はいいのに傑作になれないジャパニーズ・ノワール」ナイトピープル 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5題材はいいのに傑作になれないジャパニーズ・ノワール

2019年10月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

バーを営む男。
雇って欲しいと現れた一人の美女。自殺した元恋人そっくり。
女の正体は…?

その女はある事件の犯人だと近付く刑事。
男女2人組による大物議員の2億円強奪事件。やくざが血眼になって金と犯人の行方を追う…。

それぞれの思惑が交錯。
最後に笑うのは…? 大金を掴むのは…?

謎の美女に翻弄されるファム・ファタール。
騙し騙されのコン・ゲーム。
裏社会のフィルム・ノワール。
邦画ではなかなか定着しないこれらのジャンルだが、
話はそれなりに飽きはせず、美男美女の危険な恋やジョニー・トー作品の路線を狙ったという銃撃戦(白昼堂々のなかなかの迫力)などを織り込み、小品だが邦画の同ジャンルでも頑張った方である。

しかしやはり、後一歩惜しい。
話は悪くないが、もっと痛快なくらいの騙し騙されが欲しかった。中盤からは逃避行アクションに。
ムードやスリリングさ、セクシーな魅力にも欠ける。
佐藤江梨子、北村一輝らは奮闘しているものの、時々サトエリの演技が拙い。

題材はいいのに傑作になれないジャパニーズ・ノワール。

近大