劇場公開日 1997年5月31日

「時代劇✖️魔法使い✖️宇宙船」スター・ウォーズ 特別篇 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0時代劇✖️魔法使い✖️宇宙船

2017年5月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

私は「ローグワン」を見て、ようやく「スターウォーズ」シリーズの基本コンセプトを少しだけ理解した気がする。おそいか。笑。帝国軍はナチスドイツ、ジェダイは特別な刀を操る中世の侍のような魔法使い。日本の時代劇と中世の騎士団を掛け合わせた壮大なごった煮スペースオペラ。1950-→1970年代くらいに空想好きの少年たちが夢想した宇宙空間ファンタジーが、フィルムのデジタル化や特殊撮影技術の進歩とマッチして21世紀に至ってもその世界観は語り継がれて行く。

日本人にとって幸運だったのは、ジェダイという物語の中心コンセプトの一つが、黒澤=三船敏郞というコンビから派生したものであったという点。

さらに毛むくじゃらの宇宙人やら、奇妙な生物やら、金色のアンドロイドや球形のロボットが仲間や敵となり、宇宙空母や宇宙戦闘機が活躍する夢物語。

本作では、わりとできたばかりの筈のデススター内部のゴミ置き場に蛇か蛸のような怪物がいたり、つっかえ棒で圧縮壁に対抗したりとアメリカっぽいコメディ要素もある。

奇妙に人間的なアンドロイドの造形は、確実に現代のロボット工学がめざしているひとつの形だと思う。

akkie246