劇場公開日 2012年10月26日

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「是非「アルゴ」を映画化して欲しい。」アルゴ colt45SAAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5是非「アルゴ」を映画化して欲しい。

2020年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

70年代後半イラン革命により、ホメイニー氏率いる反体制勢力が、国外に亡命したパフラヴィー元国王をアメリカが受け入れたことに反発したイスラム人の反米デモ隊が、アメリカ大使館を占拠し、52人のアメリカ人外交官が人質に取られた。
しかし、大使館が占拠される直前に6人のアメリカ人大使館員が大使館から脱出し、近くにあるカナダ大使公邸に匿われる。これを受けてCIA秘密工作本部作戦支援部のトニー・メンデス(ベン・アフレック)は6人をイランから救出するため、『アルゴ』という架空のSF映画をでっち上げて、6人をそのロケハンのスタッフに身分偽変させ秘密裏にテヘランから脱出させるという作戦をたてる・・・

事実に基づいた映画。ハリウッドは脚本が枯竭しているみたいな話をもう随分前から聞いているが、ヨーロッパやアジアのヒット作のリメイクやアメコミの実写化よりも全然映画的な素材で楽しめる。
とにかく中盤から後半の脱出劇がハラハラさせる。詳しく書くとネタバレになるのでそこは割愛するが、往年のヒッチコック映画を観ているような感覚さえ感じる。
展開がとにかくヒッチコック並に「意地悪」な流れ。いや、そこがいい。

意表を突いた大使館員を映画スタッフに偽装するなんて本当に映画的展開・・・
是非この「アルゴ」と言うSF映画を製作してもらいたいものだ。(多分B級作品にあるだろうが・・・)

colt45SAA