劇場公開日 2013年1月12日

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「無機質で不条理な世界」ももいろそらを 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0無機質で不条理な世界

2020年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

幸せ

萌える

とにかくヒロインいづみが魅力的過ぎます。
自由奔放なちょっと浮き気味の女子高生のいづみが大金の入った財布を拾ったことによって、物語が始まります。
前半はいづみの自由な感じが観ていて堪らなく気持ち良かったです。
ネガティブながらも自分に自信を持っているという感じ。
ただ、反抗しながらもなんだかんだで蓮実は絶対。
友情をなくすのも嫌だけど、自分らしく生きたいとの狭間でとても生きづらい様子がリアルでした。
後半は金、友情、性、命、等々
ザ・青春といった感じなのに白黒で無機質な世界。
何をやっても信じてもらえず、上手くいかず、友達を傷つけて、自分も傷ついて。
そうやっていくうちに、強がって子供っぽかったいづみも少しずつ大人になって行くような気がしました。
全編モノクロだったのがとても効果的でしたが、最後のももいろの煙は色付きでも面白いと思います。
小林啓一監督だからこそ描けたいづみとこの世界観。
高校生ならではの社会への不満や疑問
とても良かったです。

今度新聞採点やってみます。

唐揚げ