劇場公開日 2013年6月14日

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「小説読んでから見ました。見て良かった。」華麗なるギャツビー JEAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0小説読んでから見ました。見て良かった。

2013年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

幸せ

愛の為、希望を信じて疑わず、突き進みそして実現させる男、Jギャツビーの物語。
ギャツビー邸の隣人であるニックキャラウェイの語りでストーリーが進行していきます。
今回の目的の一つであったのが、現代の文明社会が産声を上げた1920年代当時のニューヨークの光と影、そして当時のファッション(古臭いイメージは完全に払拭されました)を見る事でした。そして今ほど物が便利で無い時代にあってあれだけ派手に飾り立て(バカ騒ぎで)楽しめると言うのは正直目からうろこでした。もちろん貧富にもよりますが、良い時代だったなーと。それに唸りを上げ爆走するクラシックカー、カッコいいじゃないかっ!
前半の絢爛豪華きらびやかなギャツビー邸パーティーは一見の価値ありと思います。小説読んでも流石にここまではイメージ出来ませんでした。そしてジャズの世界史で最高潮を迎え、ギャツビー登場、興奮度MAXです。(ただし、一部今風の曲と当時の曲をMIXさせた音楽があり、当時の空気感に水を差した形になり残念)

小説読んでから見ましたが、キャストは違和感なく楽しめましたし、ディカプリオの演技は文句なかったのですが、ギャツビーと言う人間の描写部分が少し足らないなーと思いました。もっと重点を置いて描写して欲しかった。
前半のミステリアスさ、後半の人間臭さ。ニックがなぜギャツビーだけを特別視したのか?小説ほどあまり伝わって無いんじゃないかって少し心配になりました。あと、ラストのカギになる上流階級特有の人間性も伝わり難いような・・・。
それにギャツビーのラストシーンは、正直安っぽくなってしまった感があり、これはとても残念だった。
監督はバズラーマンよりも、タイタニックのジェームズキャメロン監督の方が良かったかも・・・と思いました。

JEA