劇場公開日 2012年2月18日

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「(内容は)ものすごく普通で、(オスカー候補に挙がったのが)ありえないほど信じられない」ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5(内容は)ものすごく普通で、(オスカー候補に挙がったのが)ありえないほど信じられない

2012年6月24日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

9・11で最愛の父を亡くした少年オスカー。
ある日、父の残した謎の鍵を見つけ、その鍵に合う鍵穴を探す過程で多くの人に触れ、父の死を乗り越えていく…。

9・11を題材にし、スタッフもキャストも豪華。
紛れもない一級品の映画だ。

でも肝心の中身が、暗示めいていたり哲学めいていたりで、イマイチ感動が伝わらなかった。

オスカーを演じるトーマス・ホーン、驚くほど上手い。
これが演技初挑戦と聞いて、二度驚いた。
ただ、役柄があまり好きになれなかった。
頭はイイし、父を愛していたのは分かるんだけど、ちょっと身勝手で自己チュー気味。
鍵穴探しも、ほとんど取り憑かれてる感じ。

マックス・フォン・シドーは素晴らしかった。
一言も喋らないのに、ユーモアと悲しみを感じさせる存在感は圧巻。
クリストファー・プラマーが居なかったら、今年のオスカー助演男優は間違い無しだったろう。

他のレビューは絶賛評が多いようだが、正直に感じた事を書いたまで。

近大