劇場公開日 2012年11月17日

「中二病の悪夢」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0中二病の悪夢

2020年8月29日
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 批判は、いくらでもできますよ。ただ、本編を客観的因数分解する作業は、徒労に帰すのではないでしょうか。
 それにね、リアルな世界では、自分史上、最強に頑張った結果、自分史上、最強に大コケすることが、あるわけですよ。そんな時、もっと頑張れ!っていう大人と、ちょっと休んだら?って言う大人が、同時に現れたり。
 自分の存在に耐えきれず、天に拳を振りかざし、

 『我、生涯、一片の価値無し!』

と、自身を笑いに昇華する個体もあれば、

 『私のインパクトは、何番目?』
 『私の使徒様は、今、何処?』

と、本気で思っちゃう個体も、あるわけです。しかも、ここまで壮絶に暴走すると、自分がエヴァを駆るのは、想像しても、自分がエヴァに踏み砕かれる骸骨に過ぎないことは、想像できないわけです。
 近日中、最期の審判が、降るそうですね。ロンギヌスの槍が貫くものは、残酷な天使が誘う神話なのか、自己愛で、ぶよぶよになった自我なのか。皆様に託します。私は、私の癒し難い記憶に、耐えられそうにありません。
 クレヨンしんちゃんと、エヴァゲリしんちゃんは、いつまでも変わりませんけど、私は……ね。でも、応援してますよ。最後に、そんな私からのエールです。

 嗚呼、生きるって、恥ずかしい。

機動戦士・チャングム