劇場公開日 2012年9月8日

  • 予告編を見る

「松たか子は聖域か。」夢売るふたり bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5松たか子は聖域か。

2012年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

興奮

西川美和が監督を務めているので、迷うことなく、観に行きました。良くできた脚本でした。西川美和本人が自身で小説化すれば、芥川賞を取れるでしょう。登場人物が多いのが難で、途中で判らなくなるところがありました。特に阿部サダヲの毒牙に引っかかっていく女性たちがそうです。ちょっと、多すぎるような気がしました。しかし、一番、気になったのは、ずっと、安全な場所に居続けた松たか子です。夫役の阿部サダヲが身を粉にして奮闘しているのに、松たか子はいつも安全な場所にいます。ちょっと、狂気に襲われる場面があるくらいで、最後も何事もなかったかのように物語は終わります。裸になれ、とは言いません、でも、松たか子には、半狂乱になったり、殴り合ったりする演技を求めてはいけないのでしょうか。この映画には松たか子に対する西川監督の遠慮が看て取れます。最後の場面はちょっと、陳腐でしたが、全体的にはいい映画でした。これからが楽しみな監督です。

bashiba