劇場公開日 2013年7月6日

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「安心のピクサーブランド」モンスターズ・ユニバーシティ harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5安心のピクサーブランド

2013年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

「モンスターズ・インク」の前日譚で、マイクが「怖がらせ屋」になろうと思った動機、そしてサリーとの出会い、困難を乗り越えて「怖がらせ屋」になるまでの大学でのエピソードはどれも面白く楽しく観ることが出来た。

中でも私が感心したのは、2人に下された処分が覆らなかったところ。

マイクとサリーが結果を求めるあまり規則を破り学長から処遇を言い渡されます。
そしてその後更に規則を破り大事件を起こしてしまいますが、それが素晴らしい成果を上げます。その成果は学長も認めるものの2人に課せられた罰は覆らない。
この当たり前のことを当たり前に描くことに私は「やはり世界のピクサーだな」とあらためて感心しました。

規則に反しても成果を上げればOK!!お咎め無し!!大成功!!という作品も「そういう映画だ」と思って観れば面白いことは確かだが、私は若者や子供たちには勧めたくない。
結果的には大きな成果を残したとしても、ルールはルールとして破ったら何らかの代償を払うものなのだ。
若者や子供たちはそこを学んでほしいと思う。
規則を守らなければ秩序が保てなくなるということを…。

世界的な作品にはそういう作り手たちが担う自覚や責任を見て取ることが出来る。
だからピクサー作品は安心して観られるのだ。

harukita