劇場公開日 2011年7月2日

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「I like you から I love you へ」水曜日のエミリア とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0I like you から I love you へ

2020年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

継子を含めた家族の再生の物語。

略奪愛。
 でも彼女なりに継子とうまくやろうとするんだけど、状況悪すぎ、うまくいかない。これで継子とスムーズに行ったら嘘だよそれ。
 彼女の心に突き刺さるような言葉を、よかれと思っていう継子。う~ん、あれはナタリーがキレて同然。
 で、「子どもが一番」と言いながら、表面的なところしか見ないでジャッジする旦那。子どもへのご機嫌取り?継子が言いつけるそのままを信じてしまうなんて。やりきれないよな。

水曜日だけ、継子のお迎えを許されたナタリー。なつかない子ども。「I like, like」,…と相手の目を見れずに、どもりながら口にする言葉。誰が確信持って継子を「I love」と言えるのだろう。言い切れる方が嘘くさい。
 でも彼女は努力した。水曜日のお迎えを禁じられた時、「私の番よ」と権利を主張するナタリー。現実では「そちらで引き取って(面倒見て)くれるのね」と丸なげする人だっているのに。うまくいかないけど、ナタリーなりに家族になりたかったのね。

「愛している、一番大切」と言いながら、子どもの気持ちに寄り添えない父と実母。
 そんな中で、、エミリーだけが彼の気持ちに寄り添って同じ目線で遊べて一緒に冒険もして…。
 そんな気持ちはちゃんと子どもには伝わるんだよね。そして最後の「I love you」「I know」。胸に迫ってきました。

赤ちゃん突然死をあんな風に受け入れるんだ。日本とは違うなあ。

他にもいろいろ設定を詰め込みすぎ。脚本が荒い。
せっかく、子役や受付していたボランティアの方の表情がよいのに、表面的に流れて行ってしまった感がぬぐえないので☆3つ。
もっと、一つ一つのエピソードをじっくりと見せて欲しかった。

でも今離婚・再婚が当たり前になった今、多くの人に観ていただきたい映画です。

とみいじょん