劇場公開日 2011年12月23日

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「ポール、俺の家にも寄ってくれ!!」宇宙人ポール マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ポール、俺の家にも寄ってくれ!!

2012年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

誰もが知ってる宇宙人の姿は、実は自分がモデルだと言ってはばからない陽気で口が達者なエイリアン。宇宙人を保管しているのではないかという噂で有名になったエリア51から逃げ出してきたというから、それだけでSFファンの心をくすぐる。

「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」「E.T.」「スター・トレック」など、70年代後半から80年代のSFXを駆使したSF映画に対するオマージュとパロディが満載で、メチャクチャ笑える。

「E.T.」のアイデアがどこから来たか(もちろんパロディ)とかジョークはもちろん楽しいし、スピルバーグの飛び入りまである。
だが映画ファンにとってもっと楽しいのは、
故郷に帰りたいポールの目的地ってひょっとしたら、とか
ポールを追いかける組織のボス(女性の声)があの人だったらなど、
映画ファンの期待を裏切らず、「そらみろ」「やっぱり」とニンマリさせられる。
また、飛んでいく母船のケツがいつまでたっても出てこないシーンには、声をあげて笑ってしまった。
とにかく、ルーカスやスピルバーグが好きな者にとっては、痒いところに手が届く映画なのだ。ただし、痒いところを掻いてくれるのではなく、くすぐりっぱなしなのである。

「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」もコメディでありながら切り口が鋭く面白かったが、今回もサイモン・ペッグとニック・フロストによる豊富なアイデアには舌を巻く。
「たまには冒険が必要だ」メッセージもしっかりしている。

マスター@だんだん