劇場公開日 2011年2月5日

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「交通事故が縁で・・・」リセット kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0交通事故が縁で・・・

2021年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 オリーヴ(ジョヴォヴィッチ)が溺愛する10歳の息子ボビー(リスト)はスケボーで遊んでいるときに交通事故に遭う。彼を撥ねたのはオクラホマ最大の不動産会社を経営するケント(プルマン)。骨折と擦り傷だけの軽傷(?)で済んだが、その後も何かと優しくしてくれるケント。彼ら夫妻には同じ年頃のジェイミーという一人息子がいたのだが、不幸にも亡くしてしまったらしいのだ。そんな折、積み重なる詐欺の疑いで投獄されたオリーヴ。ボビーは保護施設へと入れられることになり、ケントと妻メアリー(マーシア・クロス)はそこでボビーを養子にしたいと申し出た。そして8か月後に出所したオリーヴ・・・

 毎日息子には会いにきてもいいが、親権はケントとメアリーにある。なんとか働こうとするが、どうも長続きしない。腐れ縁のウォルト(ロリー・コクレイン)からも犯罪に誘われたりする。さらにボビーは悪友とともに警察へ学校が何者かに襲われようとしているとイタズラ電話する。

 警察のやっかいになったが、11歳に罰を与えられない。そして、オリーヴはついにボビーとしばらくの間離れる決意をするのだった。

 ボンドガールや『X-MEN』シリーズで活躍したファムケ・ヤンセン。念願の監督デビューも非ハリウッドで挑んだ。映像もミニシアター作品ぽく、心に響く作品となっている。母と息子の愛情を描くと同時に、養子を育てることの苦悩を一度に表現するのは難しいけど、なんとか合格点に達したといったところか。

kossy