「テレビドラマサイズが合っていたのでは?」僕たちは世界を変えることができない。 But, We wanna build a school in Cambodia. gsacraさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0テレビドラマサイズが合っていたのでは?

2011年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

幸せ

原作を大切に、真面目さと爽やかさを重視して作られた作品だと思います。そこをどう捉えるか、で評価は変わるのではないでしょうか。

撮影はドキュメンタリータッチ、演技も応じたものになっており、自然な感じで見ていられます。エイズ患者を前にして「何を聞きたいですか?」とガイドに聞かれたときの沈黙・・・この時は私も一緒に悩んでおりました。
このシーンをはじめ、カンボジアの風景描写は丁寧で、見ている私も感情移入できるものでした。

それだけに、見終わったときの満足感の薄さがもったいない。

おそらく原作を大切にされたのだと思いますが、主人公は本当に「普通」の大学生でした。彼らが遭遇するアクシデント(と表現するほどのことも無いのですが)は、手伝ってくれた某IT企業社長(細身な役者を充てたのは皮肉?)が不正経理で捕まること(この辺、実話ベースらしさがあるところ)と、仲間内でのちょっとした意見の相違くらい。

(客観的には小さく、本人達にとってだけ大きな)迷いを断ち切り「やるぞ!」となってからエンディングまでが早く、すごく簡単に達成してしまったような感じなので、見ているこちらの満足感も物足りなかったように思います。
最後の数十万円を貯めるところで、もう少し苦労とか汗臭さなどが感じられると良かったのですが、本作が爽やか路線を目指しているためか、クラブイベント開催の裏側は描けなかったのでしょう。

ネタの大きさから考えても、広く見てもらうという意味でも、2時間ドラマで良かったのではないでしょうか?

でも、見て本当に良かったと思えることが一つ。
ボランティアなどははっきり言えば自己中で良いのだ、ということがわかったことです。自分が知り合った人が喜んでくれることで良しとしないと、果てしなく考えが広がってしまい、かえって動けなくなってしまいます。ここを割り切ってしまえば、出来ることは増えますから。

gsacra