劇場公開日 2011年2月11日

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パラノーマル・アクティビティ2 : 特集

2011年1月21日更新

1万5000ドル(約120万円)という超低予算で製作、限定12館のレイトショー公開からスタートしたにも関わらず、興行収入1億ドル超えの大ヒットを記録した「パラノーマル・アクティビティ」から、わずか1年にして続編が登場! 2月11日に日本公開を迎える同作をいち早く体験した映画.com海外特派員から、現地での熱狂=“パラノーマル2現象”をレポート!

全米、またもや騒然!
早くも衝撃映像を目撃した映画.com海外特派員が伝える
「パラノーマル・アクティビティ2」がこんなにアツい!

新たな衝撃映像が観客を恐怖に叩き込む!
新たな衝撃映像が観客を恐怖に叩き込む!

■またしても全米に衝撃が!
 映画.com海外特派員による“パラノーマル2現象”レポート

●「怖すぎる!」と若者たちが熱狂!史上最高のミッドナイト興収を記録!(鈴木淨)

イベント上映に詰めかけた若者たちの熱狂ぶり
イベント上映に詰めかけた若者たちの熱狂ぶり

10月22日(金)、ハロウィーン直前の週末に全米3126館で公開された「パラノーマル・アクティビティ2」は、ホラー映画史上最高となるオープニング興収4150万ドルを叩き出した(それまでのトップは09年の「13日の金曜日」が記録した4060万ドル)。

この大ヒットに火をつけたのは、前作に引き続きネット世代の若者たち。7月、ティーンに人気の「エクリプス/トワイライト・サーガ」の上映前に「パラノーマル2」の予告編が初公開されると、「怖すぎる!」というクレームが殺到、多くの劇場が予告編を引き上げるという事態に。これが各メディアで報道され、逆に口コミ人気をあおる結果となった。さらに、ストーリーの手がかりなど細かい情報が散りばめられたすべての広告の謎をめぐって、フェイスブックやツイッター等のSNS上で議論が白熱し、全米に感染。公開の先陣を切った1800館でのミッドナイト上映には、待ちこがれた若い世代が詰めかけ、R指定映画として史上最高のミッドナイト興収630万ドルを記録した(それまでの最高は09年「ウォッチメン」の460万ドル)。

絶好のスタートを切った同作は、その後も快進撃。製作スタジオの米パラマウントは、早くも11月初旬に第3弾の製作にゴーサインを出している。

(鈴木淨:元バラエティ・ジャパンLA編集部チーフ。現在はLA在住のフリーライターとして、映画を中心とする記事を執筆)

●感染的に広がった「前作より怖い」という噂が全米No.1デビューを後押し(小西未来)

インターネットで感染的に噂を広めたのは彼らのような若い世代
インターネットで感染的に噂を広めたのは彼らのような若い世代

2010年9月下旬、全米の一部のジャーナリストや有名ブロガーのもとに謎の封筒が届けられた。差出人は不明で、中身は黒いUSBメモリーのみ。ウィルス感染のリスクよりも好奇心を満たすことを優先した向こう見ずな人々は、そのなかに数本の動画を発見することになる。いずれもある家庭内を監視カメラで撮った映像で、不気味な場面が収められていた。動画を目撃した人は当惑する。「これはなんなんだ?」、「まさか、事件の証拠映像?」と。

種明かしをすれば、動画は「パラノーマル・アクティビティ2」の場面映像に過ぎない。全米配給を手がけるパラマウントが仕掛けたバイラル・マーケティングのひとつで、こうしたしたたかな戦略が見事にハマり、同作の知名度は、文字通りバイラル(=感染的)に広がっていった。さらに全米20都市で先行公開を行うと、フェイスブックやツイッターで「前作より怖い」という評判が広まり、興行成績第1位で全米デビューを飾ることになったのである。

大ヒット映画の続編となると、潤沢な予算でCMを大量投下したくなるものだが、前作と同様、バイラル・マーケティングで勝負したのが全米大ヒットの要因といえそうだ。

(小西未来:LA在住のフィルムメーカー。「Cut」誌にて「映画の『科学と学習』」「ハリウッド通信」連載中)



■その新たなる衝撃が、いよいよ2月11日に日本上陸!
 驚愕の「カールスバッド事件」とは!?

超常現象の謎に迫ろうとする10代の娘、アリ
超常現象の謎に迫ろうとする10代の娘、アリ

あの現象は単なる前兆に過ぎなかった。今度は一体、何が映っているのか……。

本作「パラノーマル・アクティビティ2」で我々の目前に提示されるのは、06年、カリフォルニア州カールスバッドに住む平凡なレイ一家に降りかかった約2カ月に及ぶ超常現象だ。不審者に自宅が荒らされたことをきっかけに取り付けられた6台の防犯カメラが、克明にとらえた記録映像。夫ダニエルと妻クリスティ、そしてティーンエイジャーの娘アリ、乳幼児の息子ハンター、ハウスシッターのマルティーヌ、飼い犬のアビィ……彼らに一体なにが起こるのか!?

前作では手持ちのビデオカメラ1台、恋人同士が暮らすアパートが舞台という構成だったのが、今作では、企業経営者の大邸宅が舞台。映像をとらえるのは、6台の監視カメラ+ハンディカメラ1台と一気にスケールアップ。子どもと動物の登場によっても、恐怖は嫌でも盛り上がりを見せる。さらには、妻クリスティの姉妹として登場するのは──なんと前作で恐怖にたたき込まれたケイティ! 徐々にエスカレートしていく超常現象は、前作で未解決だった「サンディエゴ事件」の謎にも行き着くという構成なのだ。全米を震え上がらせた“体感型”の新たな衝撃映像が、いよいよ2月11日、日本の映画ファンの眼前に出現する!

画像5
レイ一家を中心とした人物相関図
レイ一家を中心とした人物相関図


監視カメラがとらえたものは……!? 謎の現象を特別編集!



■「パラノーマル・アクティビティ」──あの衝撃を振りかえる

前作「パラノーマル・アクティビティ」より
前作「パラノーマル・アクティビティ」より

2009年9月25日、わずか限定12館で公開がスタートした「パラノーマル・アクティビティ」。それが口コミによって公開館数がどんどん広がり、ついに5週目にして全米ナンバーワンを獲得、ついには1億ドルを突破する大ヒットとなった。作品を観たスティーブン・スピルバーグ監督が、そのあまりにもシンプルかつ高い衝撃度のためにリメイク化を断念したという逸話を持つ同作は、翌10年1月30日に日本公開。3週にわたり、興行収入ベスト10入りを果たしている。ブルーレイ&DVDは、6月2日セル&レンタルがスタート。発売初週のTSUTAYAレンタルDVDランキングでは堂々1位を獲得し、以後、ホラー映画の定番ソフトのひとつとして高い人気を維持している。




Blu-ray&DVDはワーナー・ホーム・ビデオより発売中
Blu-ray&DVDはワーナー・ホーム・ビデオより発売中

ユーザーの声

「いや~これは1人じゃ観られないくらい怖い」J・スパルタンさん
「意外とのめりこんでしまいました。面白い!」としぱぱさん
「ずっと引き込み続ける意味としては、すごい映画だと思う」ゆまゆまさん
「全身の神経が悲鳴を上げていた」ジョニじょにさん

続編への期待

続編「パラノーマル・アクティビティ2」への期待度を示す“見たい度”は、現在のところ5.0点(満点)。ユーザーにとって“観なければならない”1本として認知されている様子がうかがえる。

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