八日目の蝉のレビュー・感想・評価
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原作を読んだ直後に観賞。 映画が原作を超えることは滅多にないが、此...
原作を読んだ直後に観賞。
映画が原作を超えることは滅多にないが、此れはその滅多に無いケースではないか?
割と大胆に独自解釈を加え、娘の視点をメインに物語が進む。原作ではピンとこなかった逮捕場面でのセリフも、永作博美の鬼気迫る演技で観るとググッとキた。
感動した
原作読んでから見たけど、内面描写がなくても演技からすごく伝わってくる。
永作さん、井上真央さんがほんとに素敵すぎる
永作さんがあふれるばかりの愛情をそそいでるのをみると、ほんとに泣けてくる。
映画は大人の薫の描写が多かったから新鮮ですごく楽しめたし感動した。
小池栄子もすごくハマってた!
永作さんが大好きになった!
みるべき映画!
素麺を食べたくなる映画
一つの過ちが生んだ家族の歪みは、何処まで行っても直ることがない。間違った人生は、やり直す事が出来ない。
だからといって、間違った人生がけっして不幸だとは限らない。人によっては、間違った人生の方が幸せな人もいる。
本当の家族とは?家族の幸せとは?
奥が深く、考えさせられる映画でしたε=(。・`ω´・。)
ま、とにかく永作博美がカワイイ!いくつになってもカワイイなぁ〜。見ているだけで、十分に楽しめました( ´艸`)
あと、井上真央も肌を露出したりして、ちょっとエロかった。キッズウォーの子が、大人になったんだなぁ(●´ω`●)
あなたは愛されている
不倫した男には騙されその妻には嫌がらせを受け、フラフラになっていた野々宮希和子は、その男の赤ん坊を出来心で奪って逃走する。薫と名づけたその子は自分の娘ではないが、捕まるその日まで、もう1日だけでもと自分の愛の全てを奉げ育てる。
とにかく希和子の見せる愛が暖かくそして悲しい。母の愛の深さに心をえぐられる思いがした。子どもが4歳くらいまでが一番可愛いというから、子育ての楽しいところ綺麗なところだけを見せているのかもしれないが、この映画を観ていると、親の無償の愛について考えさせられる。愛されて育った人はその記憶、愛されず育った人や子どもが居ない人は、その愛に恋焦がれる思いで、心を動かされるだろう。
また、男のだらしなさが堪らなく情けない。この2週間程で邦画をたくさん観ていて思うのが、不倫をしたり二股をかける男によっての女同士の憎み合いになるという話が頻繁に出てくる(「阪急電車」「ステキな金縛り」)。「結局悪いのは男だろう!!」とイラだって仕方がない。
この映画であとここさえ良ければ、もう少し点数を上げたのにと思うのが、脇役の演技である。主要キャラの演技は本当に素晴らしかった。井上真央、そして特に永作博美の演技は素晴らしかった。子役の渡邉このみもまぁ頑張っていたような(途中で何度かうわぁと思うところがあったけど、子役は大変だよなぁ目を瞑ろう)気がする。しかし、他の子役が大根すぎて、映画の良さがそこで半分にガクウゥーーーッと減るのが全身から力が抜ける思いだった。森口瑤子の演技も「くううっ!!」と苦しくなった。それは原作が、この映画のテーマが、もっと奥深いところにある気がするのに、それが演技に感じられなかったという惜しさである。
認めたいが認めたくないこと
永作博美さんの演技が素晴らしい。しかし彼女は誘拐犯。
倫理的に誘拐犯に感情移入してしまうのは良くないことなのに、してしまうもどかしさ。
面白かったが、作品として何を伝えたかったのか。娘への愛情、娘の心についてだろうが、実の母にもう少し焦点を当てても良かったのではないかと思った。
久しぶりにいいと思った邦画。 原作、映画、どちらのラストも良いけど...
久しぶりにいいと思った邦画。
原作、映画、どちらのラストも良いけど、映画のが好きです。
誘拐犯に感情移入してしまうほど、娘への愛情の描き方が素晴らしかった
忘れられない映画
ラスト、永作博美演じる希和子の、
「その子はまだ…!」のセリフに
偽物でありながらも母親としてのかおるへの深い愛情を感じる
どんな暮らしでもいい。
この子といられたら。
というのは何度もセリフとしてあったが、
それは映像からも十分に感じられ、
回想シーンはどのシーンを取っても本当にいい
劇団ひとりはどう考えてもミスキャストですが。笑
ただ「なぜ、誘拐したの?なぜ、私だったの?」をキャッチコピーにするわりには、誘拐された主人公の心情が内容として薄い気がする
蝉はわずか七日間しか生きられないけど
みんな一緒だし、最初からそういう運命に生まれてくるのだから別に寂しくない。
でも、もっと生きられたら、
もっとここにいられたら、
もっとたくさんの景色を見られるのかもしれない。
世界中に溢れる、それこそ当たり前とすら思えるほどの綺麗なものを、たくさん。
1日でも多く、その時間があれば。
心に残る映画
誘拐犯と誘拐された子の逃亡劇
とその後を描いたお話。
井上真央演じる恵理奈は、誘拐された記憶が全くなく誘拐犯と暮らした街を旅しながら徐々に思い出していきます。
それは、嫌な思い出ではなく、
あったかい記憶だった。
恵里奈は愛されていた。
途中、いつのまにか
誘拐犯のきわこを応援しながら観てました。
井上真央と永作博美の演技が
リアルでよかったかな〜。
クライマックスは泣きました。
時間をおいてまた観たい映画です。
あくまで物語
私は原作からは入り、映画を鑑賞しました。
レビューをみるとあり得ない。だとか、犯罪者と仰る方がいらっしゃいますがこれはあくまで原作ありきの物語、小説の末尾にもあるようにフィクションである事を頭にいれてからみないと、現実の生活と混在した錯覚になると感じました。
それでも希和子の感情を汲んでしまう自分に恐怖を覚えます。小説では章で別れていた逃亡時の希和子目線と引き離され成長した薫/えりな目線が映画では重なり目紛しく展開していきますが不思議と違和感はなく、ちゃんと見る事が出来ました。
ただ希和子がエンジェルホームへ身を寄せ、あの場所がどんな所だったのか、またそこから逃げる場面が少し軽い感じはしました。
そしてキャスティングについて永作さんは本当に大女優で素晴らしいと感じました。井上さんも同じく。ただもう一人のキーである千草役の小池さんについては少し...ただそれは小池さんが悪いのではなく、私の中での千草はもう少し堂々としていて威勢の中にある恐怖感がある女性でしたが、あんなにオドオドしている事にはびっくりしました
小説では希和子が今日1日、明日1日と少しでも長く薫といたい。罪の意識から逃れる事はないのが印象的でしたが、映画ではどうしても幸せな親子であり、島では安心して暮らせている様な表情に少しだけ違和感があった様な気がします。
ですが総評としてはとても良い作品でした。
映画のほうが好き
NHKのほうが素晴らしいと絶賛する方がこの映画を酷評するのでどういう感じか見てみましたが、私は映画のほうがずっとずっと好きでした。
個人的には監督の演出力、永作さんの演技力、薫の子役さん等々すべてにおいてこちらにくぎ付けでした。
何度でも観たくなる作品です。
公開時に映画館で見ておきたかった一本
日本アカデミー賞10冠を始め、数々の映画賞で好評を得た本作。
冒頭から重苦しい映画であることは予想され、角田光代の作品はたまにまったく共感できない登場人物に出会うこともあるため、ちょっと覚悟をしながら見たが、なかなかの良作に仕上がっている。
一つの誘拐事件によって、それぞれの人生に大きな影響のあった主人公やその周囲の人達。ストーリーは、(良い意味で)主人公以外は置き去りにし、主人公が自ら作った殻や、トラウマ、「空っぽの身体」の連鎖などから抜け出せるかということだけにスポットを当てて展開する。
少しずつ過去を振り返りながら、旅をしていく主人公。過去と現在が交互に映し出されるが、過去の中心人物である永作博美も、現在の主人公である井上真央も、どちらも良い演技。本来の母親役を務める森口瑤子のキレっぷりも、また良い。映画賞では永作博美の演技がとくに評価されたようだが、3人とも良いと思う。
忙しさにかまけて2011年の映画を見逃していることが多いが、これは公開時に映画館で見ておきたかった一本。
おすすめできる映画
邦画らしさってこういう感じだって思わせてくれる映画。
音の使い方や色使い。間の取り方がさらなる緊張感を与え、心にグッときます。写真館のシーンが好きです。
時間をおいてもう一度観たいです。
いろんな思いが交錯
原作は読んだことなかった
同じ女性としての視点から登場する女性の置かれた状況、各々の立場に立って想いを考えることができた。
娘には何の罪もなく、育ての親に心を奪われた産みの母親。自分はもう子供を産むことができない体になったといえども、不倫相手の娘をここまで愛せることができるのか、とゆう疑問は残るが、娘と過ごした時間、思い出、娘との絆も素晴らしいものだった。最後の別れは切なくて苦しくて涙が止まらなかった。永作博美の演技も素晴らしかった。後で明かされる、写真館で写真を撮った時の母の言葉、母の表情がなんとも切なかった。八日目の蝉とゆう題名の捉え方は人それぞれだと思うけど、母親の娘への愛情は計り知れないものだ。
長く生きて愛する人がいない悲しみ、過去へのトラウマを背負って生きる辛さ。しかし素敵な場所や景色、新たな愛しい人と出会えることができる、そんな八日目は素晴らしいものであると願う。
うーん、男性だからかな・・。
血は争えぬ。
歴史は繰り返す。
というパターンを踏襲するのか。
何かはっきりと言えないのだけども
引きつけられなかったなあ。
確かに、永作博美、井上真央は上手い。
脇役や子役も上手だ。
だが、親子の結び付きや、葛藤の
私には表現がいま一つはまらない。
中盤や終盤のダラダラ感は拭えず、
感動にまで到らず。
何かモヤモヤした作品でした。
母親の愛
この映画は、母親の愛の話である。
最初の裁判所のシーン、赤ん坊を誘拐した希和子は反省の色を見せず、悪者の様に描かれるのかと勘違いしたが、
映画が進めば進むほど、血のつながった母親より、希和子が母親らしいことに気づくだろう。
逃亡生活の中で際立っているのは、小豆島での暮らしだ。
おじいちゃん・おばあちゃんの様な存在ができて、家族の時間の素晴らしさを実感する。
薫にも島の遊び友達ができて、楽しい期間を過ごす。
一番感動的だったシーンは、希和子と薫が二人で火を持って歩き(お盆の迎え火か送り火?)、
山の斜面にその火が連なった様を眺めるところだ。
薫を誘拐して逃亡し、エンゼルハウスでの制約された暮らしからも逃げて、ようやく辿り着いた小豆島での幸せな暮らし、
その幸せが集約されたシーンに感じた。
皮肉にも、その時に撮られた写真が全国紙に載ってしまい、薫は元の母親のところへ連れ戻される結果となる。
希和子から薫への愛は、薫からお腹の中の子への愛に引き継がれる。
その母親の愛は、子供に美しい景色を見てほしい、という普遍的なもので、八日目の蝉に表されるこの映画の主題だ。
個人的には、幼少期に制約された暮らしを送ったゆえに挙動が不審な千草(小池栄子)が、恵理菜(=薫、井上真央)と対照的に描かれて、非常にいい引き立て役を果たしていると感じた。
結局泣いた
ふふっ、子供をダシにして泣かそうなんて甘いよ…と思いながらも泣いた(笑)。犯罪者を擁護するつもりはないが、「捕まらないでほしい…」などと思ってしまった。原作を知らないので最悪の結末も予想した。脇を固める俳優陣も素晴らしいが、永作博美の演技力に尽きるかなぁ
うまくまとまってました!
きわこを美化する描写は時々いらっとしますが、
うまくまとまって最後もきれいでした。
誰かの子どもを奪っているという自覚があれば、
もっと恐怖に怯えたり、罪の意識に苛まれる瞬間があるはず。
それも越えてかおるをそれほどまでに愛していた、というのはなんかきれいごとすぎるし。
どっちが主役なのかちょっとはっきりしなかったですが、
男の人目線だと、こう思ってて欲しいみたいなのがでるのかも。
そんなに簡単には女の人の恨みって消えないからね。
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