劇場公開日 2011年5月28日

「原作とは別物として捉えないとね。。。」プリンセス トヨトミ NAOさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0原作とは別物として捉えないとね。。。

2011年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

万城目学さんの原作小説を読んでから映画を見ました。
原作が本当面白くて、そしてぐっと胸が熱くなるような展開もありだったので、楽しみにしていったんですが、映画はかなりオリジナルな感じでしたね。
インスパイアーされて書きましたっていう位違う感じになってましたね。。
まずは原作ではゲーンズブールは女性ですが、今回は岡田君が演じていて、キャラクターの設定も大分違いましたね、鳥居さんもぽっちゃり男子⇒綾瀬はるかっていう転換があり。
本当に別物なんだなぁ。と。
原作は長くて色々深い話もありますが、映画だとそこまでは描かれなかったというか、印象的なエピソードとかは拾っているんですが、登場人物の心情までは拾いきれていなかった気がします。
堤さん演じる松平ははまり役である気がしましたが、大阪側の描かれ方がちょっと・・かなぁ。
ただし、クライマックスで胸熱くなるところは健在でしたので、それで救われた感じがします。
冒頭で大阪城落城のシーンから始まり、そこの国松丸の強い目力が、印象的でした。
大阪のやんちゃな女の子橋場茶子さんを演じた女の子、すごく目力のある子で、とび蹴りのシーンとか期待していたんですけど、演出がいまいちなのかなぁ。。。彼女の存在感をいかしきれていなかったような気がして、すこし残念な気がしました。
完全に別物として捕らえれば、そこそこに楽しめるかも知れないですが、私としては是非原作を読んで感動して欲しいと思わざるを得なかった。。

NAO