劇場公開日 2010年7月3日

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「モダンなアクション喜劇といった趣だが・・・」アデル ファラオと復活の秘薬 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5モダンなアクション喜劇といった趣だが・・・

2010年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

やっと発見したお宝を横取りされそうになるオープニングは、「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」のパロディだ。オマージュではなくパロディ。つまり、この作品に「ハムナプトラ」のような冒険活劇を期待して観ると肩すかしをくらう。完全にフランス風ドタバタ喜劇だ。もちろん連続活劇の要素はあるが、観ていて連想するのはインディ・ジョーンズではなく、むしろ60年代のフランス映画『怪盗ファントマ』シリーズの方だ。モダンなアクション喜劇といった趣だ。
リュック・ベッソンらしく、主人公の女性を引き立てる演出も巧いが、ストーリーは散漫で緻密さに欠ける。面白いのだが、観終わってスカッとするものがない。
また、入浴シーンでのアデルのセミ・ヌードはまったく不要、意味不明 (←これ見て観に行く人が出たりして・・・) 。リュック・ベッソンのサービス精神も度が過ぎたかたちだ。
蘇った古代エジプトのミイラたちが夜のエトワールを、まさしく凱旋するように闊歩する姿は可愛く微笑ましい。
もう少し芯が通った作品になるよう、続編に期待しよう。

マスター@だんだん