預言者(2009)

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劇場公開日:

預言者(2009)

解説

「真夜中のピアニスト」のジャック・オーディアールが現代の刑務所を舞台に描く作品。第62回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。刑務所で6年の刑に服す19歳のアラブ青年マリクは、所内を仕切るコルシカ人のマフィア・グループに奴隷のように扱われていた。そんな環境の中、マリクは徐々に読み書きを覚え、刑務所での独自のサバイバル方法を身につけていく……。日本ではフランス映画際2010にて初上映。12年、劇場公開。

2009年製作/150分/フランス
原題:Un Prophete
配給:スプリングハズカム
劇場公開日:2012年1月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第82回 アカデミー賞(2010年)

ノミネート

外国語映画賞  

第67回 ゴールデングローブ賞(2010年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  

第62回 カンヌ国際映画祭(2009年)

受賞

コンペティション部門
グランプリ ジャック・オーディアール

出品

コンペティション部門
出品作品 ジャック・オーディアール
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(C)Roger ARPAJOU

映画レビュー

5.0刑務所の中‼️

2023年11月3日
スマートフォンから投稿

楽しい

怖い

興奮

いやー、これは本当に面白い‼️「刑務所サスペンス」の新なる傑作ですね‼️主人公は警官を襲った罪で、人種間の対立が激しい刑務所に送られた19歳の青年‼️彼が様々な経験を経て、ボスの座にのし上がっていく・・・「ゴッドファーザー」とか「グッドフェローズ」などのギャング映画の名作でも語られてきた物語なのですが、今作が素晴らしいのはそこに「刑務所の壁」という要素がプラスされていることですね‼️刑務所のボスの子分となることで勢力を伸ばしたり、外出許可を得て外の世界に出るたびに違法薬物の取引等で成果を出したり・・・そのディテールがホント興味深いです‼️アクションの緊迫感、対立する人種間のテンションも凄惨でハンパないのですが、ラスト、出所した主人公を待ってるのが、収監中に信頼を得、先に出所した部下たちと、亡くなった兄の妻とその息子‼️このラストシーンはホント爽やかさと幸福感に満ちていて、芸術作品としてはもちろん、エンターテインメントとしても一級品だなぁと思わされました‼️

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共感した! 3件)
活動写真愛好家

5.0観てほしい

2023年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

怖い

興奮

フランス映画祭で上映された際に鑑賞しました。
観た後もしばらく興奮さめやらず、
周囲の友人たちにも勧めまくってました。
当時は日本公開が見込まれておらず
国内で観られる機会はないのかもと残念でしたが
公開されるとなり大変嬉しい。

ところどころ暴力描写があるため、
それが苦手な人は避けたほうがいいかもしれないですね。

ゴッド・ファーザーが好きな人なら気に入るはず。
19歳の何の力もない青年が自身の知略でのし上がり、
映画ラストでは冒頭と同一人物と思えないほどの
表情の変貌をみせる。
主演の無名のアラブ系青年はこの映画でオファーがひっきりなしになり
シンデレラボーイになったそうです。

最高。
完全にノックアウトされました。

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こまめぞう

4.0そして清々しい

2022年9月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:3.8
なんだろう。見終わった後のこの清々しさは。
監獄の中でのサクセスストーリー。人はどんな環境でも学ぶ事は出来るし、這い上がる事が出来る。
タハール・ラヒムも素晴らしい演技だ。

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カメ

3.5口の中にカミソリ

2022年4月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

難しい

幸せ

コルシカ・マフィアやアラブ系にジプシーまで、人種間対立が激しいフランスの刑務所でアラブ系フランス人青年が生き延びながらも這い上がる姿を、危機感が迫る痛々しさや時には痛快にフレンチ・フィルム・ノワール色漂うサスペンスとして楽しめる要素、フランスに於ける人種問題や宗教など複雑な人間関係を織り交ぜた展開に娯楽性と知的な印象も。

嫌々ながら引き受ける使いっ走りの連続ではあるが、人生の終わりに思える刑務所に入ったお陰で知恵や知識に力までも身に付け優雅に暮らす様はスコセッシの「グッドフェローズ」でも描かれたマフィアやチンピラのあるある描写。

復讐心や出世欲は微塵も感じられないながらも大胆に目的を遂行する主人公にハラハラする反面、スカッとしたりある意味、勧善懲悪モノとしての痛快さが心地良い。

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万年 東一
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