劇場公開日 2010年9月4日

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「面白かった。…様な気がする。」ミックマック RMSNKさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0面白かった。…様な気がする。

2010年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

ジュネ監督と言うと、
琥珀色のレトロ近未来な画面と、
一回観たら顔を忘れない
純朴な濃いキャラクター達と、
ブラックな冗談の絶妙な配合で

笑いあり、ホロリあり。
なんか切なかったり、
ほのぼのしたり、懐かしかったりする…

そんな映画を撮る監督なのだ。
と、言うイメージを、
昔観た肉屋の映画と、怪力男の映画の
記憶の残り滓から、漠然と抱いていますが。

今作も、武器商人への復讐。
なんていう殺伐とした題材でありながら
さっぱりシリアスではなく、
その配合の妙から、
鑑賞後にほのぼの感を味わう羽目に
なりました。

アメリですっかりメジャーな感じ
となってしまったので、味をしめて
ずっとオドレイ・トトゥの映画を
撮るのではないか?と、
心配していましたが、

今回はドミニク・ピノンの映画
だったので安心しました。
否、ドミニク・ピノンは
主役ではありませんが、
ドミニク・ピノンの役柄が、
観ていてしっくりくる話しでした。

だいたい、ピノンはアメリや、
ロングエンゲージメントの時は、
どんな役で出てたっけ?くらい、
全く記憶にありません。

今作は、デリカテッセンや、
ロストチルドレンの頃ほどの
カルトな雰囲気は、ありませんが、
作風は幾分回帰されており、

ジュネはアメリ(か、エイリアン4)で
死んだな…と思っている
初期二作の狂的なファンも、

アメリでハートを鷲づかまれた方も、
均等に楽しめる内容になっているんじゃないか?

と、思うっす。

RMSNK