劇場公開日 2011年4月23日

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「世の中辛辣だけど、きっと誰かがいる」メアリー&マックス 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0世の中辛辣だけど、きっと誰かがいる

2012年9月23日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

クレイ・アニメと言うとファンタジックな作品が多いが、この作品はなかなかに異色作。

孤独な少女メアリーと自閉症の中年男マックスが、文通で交流を深めるストーリー。

それだけ聞くとハートフルな気もするが、この2人、世間の荒波に飲み込まれ、自分の殻に閉じこもる、不完全な人間。
だからこそ、2人の小さな小さな交流が愛おしく感じて来る。
うっすらと韓国映画の傑作「オアシス」を思い出した。

作風は辛辣でブラックユーモアたっぷり。
アニメだからと言って子供に媚びず、現実を見据えた作風は評価に値すべき。

キモカワなキャラクターたちも、見ていたら愛着沸いてきた…気がした。

近大