劇場公開日 2009年12月19日

「深キョンの入浴シーンがない!」ウルルの森の物語 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0深キョンの入浴シーンがない!

2020年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 入浴シーンが無い代わりに空を飛ぶシーンが満載の深田恭子。ネイチャーカメラマンとして活躍していて、設定では船越英一郎の妹。そして船越さんは野生動物救命所で獣医として熱血ぶりを披露しているのだが、野生動物に対する気持ちがよく伝わってくる。「治すなんておこがましい。治す力を引き出すだけだ」という信念のもと、完治した動物たちは爆竹なんかを使って自然に帰すのだ。

 とにかく自然の美しさと久石譲の音楽によってうっとりさせられるのですが、ウルルがオオカミに近い存在だとわかってからの冒険譚ではダレてきて、ファンタジー色満載なところにがっかりさせられる。

 いや、いいんだけど、物語全体からしてもファンタジーは要らないし、濃霧の中のウルルの母親像にしてもCGかシベリアンハスキーを使っているのが邪魔でしょうがない。それよりも自然に帰すことの別れの悲しさがメインなんだから・・・

 そんな中でもビシッと引き締まる存在だったのが大滝秀治さん。アイヌの民話もすべて悟っているようで、マタギよりも仙人といったイメージが強く残る。「ホロケシはここにある!」と胸をバンバンと叩く姿もよかった。

 当時人気のあった女優、桜井幸子もこの映画が最後だし、大滝さんも亡くなって寂しい限りだ。

kossy