劇場公開日 2011年7月15日

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「【ハリポタシリーズ8/8作目!気持ちよいほどにアクション・ドラマ・ファンタジーが織り交ざった超大作】」ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【ハリポタシリーズ8/8作目!気持ちよいほどにアクション・ドラマ・ファンタジーが織り交ざった超大作】

2022年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

難しい

・2011年公開のイギリス(アメリカ)のファンタジー映画。
・映画[ハリー・ポッター]シリーズ第8弾(全8作)です。
・遂に、シリーズ1作目から登場してきた最悪の魔法使いヴォルデモートとその一味と魔法界(ホグワーツ)の最終決戦。ハリー達は不死身のヴォルデモートを消滅させるために必要な7つの分霊箱を見つけ出し破壊することができるのか? という大枠ストーリー。

[お薦めのポイント]
・シリーズラストに相応しい超大作感
・時おり大人っぽさを魅せる子供→時おり子供っぽさを魅せる大人に成長したハリー
・スネイプ先生の真相に涙涙

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[物語]
・これまでに登場した話・人・アイテム・魔法を総動員した超大作!
 ∟もはやホグワーツ魔法学校とかどうでもよい。どこへいったのかその存在。とすら感じました。笑 もはや学校の中の小さな話ではなく、魔法界の全てをかけた最終決戦。今までの作品とは比ならない程に見応えのある物語です。
・張り巡らされた伏線がどんどん回収されている気持ちよさ!
 ∟知床の杖の持ち主が誰なのか、スネイプ先生がなぜダンブルドア先生を殺めたのか、第1作(賢者の石)でハリーがつかめたスニッチをなぜダンブルドアが死後ハリーに託したのか、なぜハリーが蛇語を話せるのか、過去作品に出てきた鹿は一体…もうキリがないくらい、これまで不思議だったことが明かされていきます。気持ちよさとショッキングさが入り混じったこの感情が映画を最大限愉しませてくれます。
・スネイプ先生ぃ~。。。
 ∟この物語はスネイプ先生の物語と思っても良いくらい、ラストで一気に跳ねてきましたね。まるで私が好きな漫画[NARUTO]のイタチそのもの。シリーズ全作を跨ぐ、凄すぎるこの伏線に涙せずにはいられませんでした。

[映像×演出]
・いよいよ全面的な魔法決戦!ファンタジーアクション映画です!
 ∟これまでは、魔法使いの話なのにえらいこじんまりした感じだなぁと思っていましたが、ラストでここまでギャップを見せられると、このラストのためにずーっと助走していたんだなぁと思わざるを得ません。これまで感じたフラストレーションを一気に解消するかの如く、惜しみなく戦いのシーンに没頭できます。まさにドンパチ映画。ホグワーツの先生や生徒が一致団結して魔法結界を張ったり、攻め込んでくるヴォルデモート軍と魔法で応戦したり…見応え抜群です!

[音楽]
・第1作でジョン・ウィリアムズさんが担当した音楽。その骨格を一切壊すことなく、作品ごとにバージョンアップしながら作られてきたBGM。本作も最終作品にふさわしいBGMでしっかり見応えをアップさせてくれていました。音楽だけでハリー・ポッターの世界に没入できるほどに確立されたBGMは凄いなぁと思います。

[演技・配役]
・メインキャラクター以外にはっきりと共感できて感動しました!
 ∟ロンの母強し、マクゴナガル先生もまたかなり強し、そしておちゃめなところも素敵。ネビルはカッコいい!その他大勢のメインキャラクター以外の彼らは、もちろん、限られた映画時間の中ではもちろん沢山の時間をかけて紹介されることはありませんでした。それでもこれまでのシリーズでじっくりと時間をかけて登場してきたからこそ、見事にサクッと共感(ちょっとしたアクションでカッコよさやお茶目さなどの個性を感じること)ができて感動しました。シリーズモノの良さが最大限に生かされている気がします。
・ロンとハーマイオニーのキスシーン、おめでとう!
・マルフォイの行く末に感服。
 ∟マルフォイに関しては、第1作目から「いずれ宿敵になるだろう」「そして、宿敵だけど最後は超重要な味方になるだろう」という予測を立てていましたが、完全には当たりませんでしたね笑 重要な役割であることは間違いないのですが、ちょっと変化球的。さすが、全然物語を先読みさせない緻密な構成に感服です。
・大人なハリーが魅せる子供っぽさが素敵
 ∟既に大人の貫禄とカッコよさしか感じないハリーが、物語の終盤で精神的支柱人柱のハグリットに抱き着くシーンは、彼が子供に戻ったような気がしてとても可愛らしく見えました。シリーズ序盤では、子供なハリーが魅せる大人っぽさが良かったのに、今となってはその逆。大人なハリーが魅せる子供っぽさが良いと思えている。シリーズを通して見事に一魔法使いの成長を見事に描かれていると思いました。
・ヴォルデモートの追い詰められ感を想像して。
 ∟あらゆる事柄に用意周到な男ヴォルデモート。彼が、ハリーの死を自分で確認しなかったことに違和感を覚えました。しかし、それは「それくらいハリーに追い詰められており焦っていたから」が意図的に表現されているなら凄いなぁと思いました。

[全体]
・ようやく、ハリー・ポッターシリーズ全8作をすべて観終わりました。約2週間です。実は、かなり頭の中は混乱しています。笑 こうやって感想を書き起こすことで、各作品の内容を少しずつ思い出しているのですが、それでも混乱しますね💦
・個人的なざっくり全体像では、1-2作では「ホグワーツ魔法学校の世界」、3-5作では「ホグワーツの外側の魔法世界」、6-8作で「魔法世界における悪ヴォルデモートとの戦い」、と大きく3段階に魅せてくれているように感じました。
・これだけのシリーズ超大作ですが、映画では描き切れない原作話なども盛り沢山のようです。だからこそ、何度も観たくなるし、小説も読みたくなるし、アミューズメント施設や企画展にも行きたくなる。既に物語が完結した今でも「ハリーポッターと魔法の歴史展@東京ステーションギャラリー」や「としまえん跡地にハリポタ体験型施設」など人気は根強いです。本当によくできたメディアミックス作品ですね。この先、子供たちと一緒になってもう一度楽しめると思うと、それもまたワクワクします。
・本作でも私が個人的に響いたダンブルドア校長の台詞を。ハリーが死んだはずのダンブルドア先生と対面した時に「先生、これは僕の頭の中だけで起こっていることですか?」と尋ねたら…
 「もちろん君の頭で起こっていることじゃ。でも現実でないとは限らない。」
 少し潜在意識の法則を思い起こさせてくれる奥深い台詞に感じました。
・さて、本作の感想としましては「気持ちよくシリーズラストを締めくくるアクションありドラマありファンタジーありの超大作」です。このラストのためだけに全てを鑑賞するのは骨の折れる作業ですが笑 そもそもハリー・ポッターを何作か楽しんで観た方なら、絶対にこのラストまで観た方がより楽しめると思います!ありがとうございました。

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3104arata