劇場公開日 2009年10月16日

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「ラブ・コメの傑作」あなたは私の婿になる マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ラブ・コメの傑作

2009年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

いきなり結婚を迫られたらどうするか? しかも迫った相手は、女性、それも上司である。彼女はやり手の編集長、彼は彼女にこき使われてきた秘書だ。断るに断れない上下関係の厳しさを冒頭の5分で納得させる演出が面白い。国外退去を回避するために思いついた結婚が、ふたりの関係を急速に近づけるであろうことは容易に想像がつくし、そこに家族のありがたみを重ねるのも常套手段だ。だが、互いの性格は知り尽くした二人でも、私生活のことはまったく知らなかったという盲点を弄ぶ脚本は新鮮だ。
おどおどした可愛い目のライアン・レイノルズが徐々に男らしくなっていく過程が芯になるが、お婆ちゃん役のベティ・ホワイトがキュートで、母親役のメアリー・スティーンバージェン(「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」でドクのお嫁さん)も相変わらず知的で魅力的だ。ニューヨークの雑踏を遠く離れた美しいロケーションをバックに、サンドラ・ブロックが年齢的にそろそろ限界のラブ・コメを傑作として残した。おまけに、映画史上に残る?ヌード・シーンを披露してくれる。

p.s. 邦題が上手い。ポスターと併せて、だいぶ前から注目していた作品だ。

マスター@だんだん