劇場公開日 2009年10月31日

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母なる証明のレビュー・感想・評価

全70件中、61~70件目を表示

3.0かあちゃ~ん

2010年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2009年劇場公開で評価が高かったので行ってみました。
ポンジュノ作品のなかでいちばん解り易かったし、面白かったです。
ただ自分はあまりのめりこめなかったです。
ウォンビンはよくぞこの役をやったなって感じなんだけど
観ててイライラするほど残念な息子役
冒頭と最後の草原のシーンが個人的に綺麗で好きです。ところでポンジュノ作品って山のシーンが必ず出てくるなぁ

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ゲオルゲ・ハジ

5.0息を呑んでしまう

2009年12月19日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

最初は興味なかったんだけど映画館でチラシや予告をみておもしろそうと思って観に行きました💡
初韓国映画です
なのでもちろんポンジュノ監督の他の作品も観たことないですが
すごい!!久しぶりにこんなぞくぞくさせられる作品観ました!!
日本では最近こういう作品ないなぁ
この監督の他の作品も観たい!!

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santaxsanta

4.0鑑賞するたびに違う発見や感想がありそう

2009年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

男ですが、
ウォン・ビンさんの大ファン。

それは、
特典のポストカード目当てに
前売券を購入してしまうほど。

現在、机の上に飾られてあります。
そして、お母さんと息子にジッと
見つめられながらレビューを書いています(苦笑)

★彡     ★彡

重い作品ですね
韓国国内公開10日目で
200万人動員ですか。韓国の映画鑑賞眼、レベル高いですね
それとも、兵役終了後5年ぶり復帰のウォン・ビンさん目当てかな

良質な作品と断言できます。
しかし、内容もさることながら、
夜や雨など、暗いシーンが多くて、
鑑賞後には、ドッと疲れが出てしまいました。

オープニングからして、
不思議なモードに誘われます。

ちなみに、
このシーン、韓国の母とも呼ばれる
キム・ヘジャさん、とても恥ずかしかった。
そんな、コメントも残してくれています。

また、監督によると、
このとき着ていた衣装にも
韓国に古くから伝わる言い伝えに
基づいているそうです。オープニングから
かなり力が注ぎ込まれていたわけですね。

少し話がそれました。
役者が恥ずかしがるということは、
イコール鑑賞者も、なんだこの映画は?
一筋縄ではおさまらないかもしれない?

そう、
頭の中がざわめき始めてしまうのです。
オープニングの掴みとして、これ以上はないでしょう。

もう、そこからは、
小道具の使い方も緻密で、
各々の人物の秘密も明かされて、
ズルズルと力強く引きずり込まれてしまいました。

終盤の事実にも驚き!

特に印象に残っているのは、
○○ターミナルである物を手渡しながら、
母を見つめるウォン・ビンさんの表情と眼差し。
そして、それに呼応する母の表情と眼差し。

短い時間でしたが、
わたしの頭の中では、
ふたりが口に出した
言葉以外のやりとりが浮かんでしまいました。

ラストの母の姿に解釈も
分かれるところでしょうが、美しい映像でした。

30回テイクを重ねたそうですが、
あの陽射し、まさか撮影1日だけじゃないですよね。
撮影全体では約5ヶ月かけたそうですが、あのシーンだけで
何日の日数を費やしたのかも、単なる好奇心ですが、とても気になりました。

注目のウォン・ビンさん。
あまりカッコよくなくてビックリ!!

まぁ、あの役柄なら
カッコいいはずもなく、
作品鑑賞後日本のインタビュアーが
顔を見せたウォン・ビンさんが作品と違い
あまりにもカッコよく驚いたのがうなずけます。

つかみどころがなく、
非常に難しい役どころでしたが、
見事に演じきってくれていました。
5年間、待った甲斐がありました(笑顔)

★彡     ★彡

ポン・ジュノ監督の作品。
実は今作が初めてなのですが、
他の作品にも興味がわいてきました。

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septaka

3.5内容はともかく

2009年11月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

内容は予想していたものではなかっただけに衝撃を受けた。
主演2人の演技はとても脱帽だった。
韓国らしい映画です。

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soulful

4.5作品の世界にひきこむ力は天下一品

2009年11月13日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

ポン・ジュノの表現力にはいつも驚かされる。冒頭から物語や人物への好奇心を掻き立て観客を引きずり込み一時も目が離せない。その手口がさり気ないのが粋。無駄なカットがなく、唐突で謎の台詞や映像の断片が次々と符合して一つの絵が浮かび上がる。まるで点描画を見ているようだ。ズームでは解らないがバーンだとどんな絵か解る…そんな感じ。真犯人は誰なのかという謎より、人物それぞれが持つ闇というかミステリアスな部分が丁寧に描かれている。やはりワイド劇場的なミステリーではなく深い人間洞察はさすが。「殺人の追憶」のときも感じたが、ポン・ジュノは雨を実に効果的に使う。晴れていても薄暗く感じるようなトーンの映像も然り…一層心がざわつき締めつけられる。とりとめなく書いたが、要は傑作だと言いたい。

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コギごころ

4.5恋愛にも似た

2009年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

男の子を持つ母親だと少しは気持ちがわかるのだろうか?
ゆがんだ愛情だけど、おそらくこういう愛情ってあるんだと思う。最近逮捕された市橋容疑者の母親だって少し似たものがあるのではないだろうか。

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nina217

4.0障害を持つ我が子に対する過剰庇護欲。

2009年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

「殺人の追憶」は観終ってあんまり気分が良くなかった。
今回もそんな感じです。
もやもやします。
キム・ヘジャ演じる母親の”狂気”などと書かれているのが不思議。
どこが狂気なの?
障害を持つ子供の親(ましてこの映画の場合は母子家庭)の庇護欲は並大抵なことではない。
だから、それを少しうとましく感じるウォンビンが、所々小さく反抗的な態度をとっているのは理解できる。自尊心は高いのだ。
それが「ばか」という言葉の過剰反応につながるのだと思う。
同じ母として、ここまでできるか?
自分の子の為なら、秘密を抱えたまま生きられるのか?
それが「母なる証明」?
ラスト近くの、高い知性を感じさせるウォンビンの眼差しがより母の悲しみを増幅させる。
この親子は離れられないだろう。

内容には全く関係ないけど、言わせて!!実は、ついさっき帰宅したばかり。
この映画を観てる間中、ずっと内容についてくだらんこと喋っているオバハンがいて、
本当に集中できなかった!!笑う場面でもないのに、しょっちゅう笑っとおるし!
あ~わざわざ、遠出して観に来たのに!腹立つ!!!
エンドロールで更にでかい声で喋り始めた「韓国語、全然わからんわ!絵みたい!」
黙っとけ!!音楽聞いとんねん!!こっちは(怒)!!
喋りたいなら外出ろ!!
すみません・・・・取り乱しました。
ほんとオバちゃんばっかりやった(自分も?)

これがなけりゃ、もっと良い映画だったのに・・・
他人の気分を害させる権利なんてない!!

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grayteer

5.0底知れない“闇”を抱えた傑作ミステリー

2009年11月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

何か恐ろしいものを観た。
この映画を思い出す度、そう思わずにはいられない。

ミステリーとして決して珍しい筋立てではないのだ。
だがポン・ジュノ監督の見事な演出は観客の首根っこをがっしり掴んで放さず、本作を、身震いするほどの戦慄が幾度も訪れる最高水準のミステリーに仕上げてみせた。

にも係わらず、この映画は事件解明にさほど興味が無い。
この映画の主役は“闇”だ。
事件を追うほどに深度を増してゆく人の心の闇だ。

息子に対してグロテスクとも思える愛情を注ぎ、言動の端々に強迫観念じみた何かを匂わせる母。
誰より無垢で鈍重な心の持ち主に見えながら、時折不気味なまでの鋭敏さを垣間見せる息子。
軽薄に見えた男が突如として放つ凄まじいカリスマ性。
携帯電話に照らし出された少女の表情に宿る怨念。
この映画の登場人物は皆、得体の知れない闇を抱えている。
我々は彼らの心の内を完全に理解する事は出来ない。我々が現実に出会う人々と同じように。

深く暗い井戸のような、覗き込まずにはいられない不気味な魅力を放つ怪作。

戦慄・悲哀・狂気・希望・憐憫・そして僅かな滑稽さ。
あらゆる感情を呼び起こすラストが頭に焼き付いて離れない。

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浮遊きびなご

5.0完敗!

2009年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

興奮

何故にこの監督はこうも人間というものが描けるのか。物語が圧倒的なリアルさで迫ってくる。またしても完敗である。

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ロシアンモブ

5.0本作の結末を予想できる人を予測できる人は皆無に等しいと断言できます。それだけ意外な結末でした。

2009年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 2年前のヒット作『グエムル-漢江の怪物-』をご記憶でしょうか?漢江で実際に起きた化学兵器にまつわる事件を素材に、アメリカ軍を風刺したもの。作品には風刺的要素も含まれており、韓国内で記録的なヒットしました。
 その作品を監督したポン・ジュノ監督が、自身の3作目となる問題作として発表したのが本作です。

 前作までの手法でも、どこかで観たような作品を決して送り出さないこだわりを監督は持つだけに、本作の結末を予想できる人を予測できる人は皆無に等しいと断言できます。それだけ意外な結末でした。

 韓国のとある町を舞台に、殺人事件の犯人に仕立て上げられた息子を守ろうと、真犯人探しに孤軍奮闘する母親を描かれます。
 冒頭登場する母親が茫然自失の表情を浮かべながら草原でダンスをしている不思議なシーンから始まります。このシーンが意味している母親の絶望感の訳は、ラストで明らかになるのですが、冒頭のこのシーンが本作を語る上で、とてもシンボリックなシーンであると思います。

 殺人事件の真相以上に強烈なのが、主人公の母親の愛情。いくら母子家庭とはいえ、完全にマザーコンプレックスになり、気弱に育ってしまった息子をこの母親は溺愛し過ぎていました。しかし、何があっても子供を守りぬく強い信念で、息子の無実の証明のために奔走する姿には、心打たれるところも感じた次第です。母親役のキム・ヘジャは、とても自然体で素晴らしい演技でした。
 まぁ、同時にそこまでやるのか!という異常な執着心も併せて感じさせてくれました。
 社会風刺が映画製作のモチベーションとなっているポン・ジュノ監督だけに、今回も警察の捜査のずさんさを浮き彫りにしています。
 殺人現場に落ちていたゴルフボールだけで、それを拾ったトジュンを逮捕してしまうのです。明らかに気弱なトジュンを脅して犯人に仕立て上げる刑事達の意図が見え見えでした。事件を沢山抱える刑事達は、この山をトジュンで一件落着にしたかったようです。

 だから年老いた母の言い分に警察は耳も貸しません。でも社会的に弱い立場に置かれた人たちを常に描いてきたポン・ジュノ監督ですが、権力だけを悪として描いているかといえば、一概にそうとも言い切れないのがこの物語の面白いところなんです。

 何が善で何が悪なのか。さまざまな登場人物をめぐり、その振り子を揺らしながら、予想のつかない展開で観客をぐいぐい引き込んでいきます。
 たどり着くのは、誰ものこころの中に眠る人間の本質へと迫ります。極限まで追いつめられた状況下で見えてくるのは社会の暗面。そして明かにされる事件の真相。それは思いがけない人物と母親が遭遇することで、突然浮上します。本作が面白いのは、ここまで描かれて、観客の誰も驚く真犯人とは違う真犯人を警察は検挙してしまうことなのです。
 結局トジュンは釈放へ。しかし観客は釈然としません。最後まで真犯人は誰だったか。一緒に本作を見た観客同士で思わず確認してみたくなるほど、結末は考え込ませる仕掛けになっているところが秀逸でした。

 世の中と骨太に対峙し、人間の本質を徹底的に掘り下げながらも、独自のユーモアを効かせ、息もつかせぬエンターテインメントに仕上げた本作。ポン・ジュノ監督の新作が世界で待たれる由縁に納得させられる作品です。
 母親の心労には、善悪の価値観を越えて心揺さぶられました。

 トジュン役は、映画出演は5年ぶりとなる人気俳優ウォンビン。気弱でバカ丸出しながら、バカと呼ばれるとすぐに切れてしまう繊細な難役を見事に演じ切っていました。

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流山の小地蔵