ココ・アヴァン・シャネルのレビュー・感想・評価
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10年ぶりに視聴して感想が変わった
これも10年ぶりに鑑賞。
おそらく、今回の方が「面白い」と感じながら見ていたような気がする。
全体的にゆったりとしたペースに、10年前の私はちょっと退屈さを感じていたけど、今の私にとってはそれが心地よく、ひとつひとつ細やかに味わった気がする。
「哀れな女たち」
「君は反逆者だな」
「嫌悪感に敏感なの」
ここらへんのやりとり含め、一貫したシャネルのブレなさ。
社会の風習、流行りに馴染むこととの方が生きやすいであろうに
(シャネルにとってはケバさ・動きにくさを感じる当時の女性の服装、
バカ騒ぎする社交会など)
みんなに馴染むことの安心感をとるよりも、自分の本心を選んだ。
例えその選択の方が"生きにくい""社会に抗うこと"だとしても。
なにか彼女には「一貫性」があって、ブレないものがあって、
それを見るだけでもスッキリとした気持ちになった。
ココ・シャネルがここまでの苦労人だったとは
世界中で知らない人がいないほどのハイブランド「シャネル」だが、個人的にはあまり馴染みがなかったため、創設者の生い立ちは本作で初めて知った。この時代に名を馳せた女性なので大変な努力だっただろうと想像はしていたものの、まさかここまでの苦労人だったとは。
この時代に名もなき女性が大成するには綺麗事だけでは済まないことは重々承知のうえだが、本作の流れでは一部ベタな愛人物語に映ってしまったのはちょっと残念。少なからず事実なのかも知れないが、愛人時代をメインに描くとどうしてもグダグダになってしまうのでは。ナイトクラブ時代はとても小気味良く表現できていたと思うので、もう少し愛人時代を簡潔にし、具体的なブランド立ち上げ秘話や苦労話もクローズアップして欲しかったかな。
いずれにしても、あの時代に名声を得たガブリエル・シャネルの生きざまは、尊敬の念に堪えない。
ブランドを確立する女性の生き様を描いた映画
シャネルのブランドの成り立ちに興味があり視聴。
ココシャネルの生き方が描かれていて、どの場面でも社会情勢や世の中の常識に屈することなく、自分の信念を貫き通している強さが印象的だった。
「アメリ」の主人公オドレイ・トトゥの気品の高さと芯の強さが、ココシャネルにしか見えなかった。自立した女性になりたい方は必見。
ココを演じるのは『アメリ』のオドレイ・トトゥ
景色、アングル、色彩、BGM、セリフ等味わい深い。
頑固さを貫いたことが報われてスッキリする。
その時代にしては変人だったココ・シャネル(オドレイ・トトゥ)に親近感がわいた。
言わば押しかけゲイシャ
オドレイトトゥ扮する孤児院育ちのガブリエルはナイトクラブの歌手をしていた。店で知り合った客ブノアポールブールド扮するエティエンヌバルサン男爵はガブリエルをココと呼んだ。
ブランドの中でも高価なシャネルは、半ば荒れた生活環境から何不自由ないバルサンとの関係に変わって生まれたんだね。言わば押しかけゲイシャと言うとこかな。どうも誰からも教えてもらう事なく、センスのみでコルセットのないドレス、ヒールのない靴、羽根のない帽子をデザインした。当時の常識からの逸脱。若い頃、お針子をしていた事も功を奏したのかな。凄いね。安住の地を去る決意もあったんだね。ラストシーンの白黒スーツ姿のオドレイトトゥは素敵だったな。
ココがシャネルなるまで
「アメリ」から8年後、オドレイ・トトゥがシャネルにしか見えなかった。(シャネルを見たことはないけれどw。)
原作、脚本、演出みな良いと思った。
孤児院で育った身寄りのない女の子が、階級社会の中で傷つきながらも男性に依存することなく経済的に自立していった道程が鮮やかに描かれていた。
姉や他の女性達の描写が割と入っていたのも女性監督の視点が活かされた感じだった。
この時代に自分の生き様を貫く姿勢がカッコいい
多様化を認めようという思想が広がる今でさえ、人目を気にして結局何が好きで何がやりたいのかわかってない私に比べて、凜としてて動じないココの生き様が好き。憧れる。映画としてストーリー的に面白い訳じゃないけど、自分に1番刺さるテーマだった。
資金調達法がわかる恋愛映画
シャネルの生い立ちからココという愛称が付き、土台を作る為の資金調達を得る方法を描いた恋愛映画です。
当時のお貴族様達の恋愛事情やライフスタイルを垣間見ることができてよかった。
一番印象に残っているシーン
馬に乗ってPOLO?を楽しんでるシーン。
シャネルってこんな人
シャネルはこんな人だったのかな、と
想像する楽しさがある映画でした。
頭の回転が早く、一言で真意を伝えるような。
でもその点以外は、男女の恋愛。三角関係を描いたストーリー。
その流れの中で、彼女のファッションの考え方が
事前に散りばめられている映画でした。
AmazonPrimeで観ましたが、
もし映画館でこの作品を見たなら、、
映像、音楽の点では盛り上がりには欠ける、
落ち着いた作品でした。
この主演の女優さんの美しさを楽しみたい方には
更にうってつけの作品ですね。
ココ・シャネルが本格的なメゾンを立ち上げる前の話
今だったら特に目立ちもしないだろうファッションが、当時はとんでもないことだったんだろうね。
ココ・シャネルっていうと、「コルセットから女性を解放した」という前提はありつつも「コテコテに女っぽい」イメージだったけど、本人は「ギャルソン」と言われてしまうような服装を好んだ人だった、というのが発見でした。
恋愛中心の映画ではあるけれど満足
先月から始めてる個人プロジェクト「毎週1回は映画館で映画観よう!!」。
今週はブランドで有名な「シャネル」の創設者「ココ・アヴァン・シャネル」の、モードで成功するまでの軌跡を描いた同名の映画。
とは言え、実は「シャネル」というブランドにはあまり興味は無い。今まで商品を一度も購入した事も無い。値段が高いという理由もあるし、自分ごときが「シャネル」を身にまとうのは分不相応、と分をわきまえているからでもある。
しかし、一人の女性がどんな形で成功していったのか?、その点に興味を持ち映画を観た。そして、何よりも「オドレィ・トトゥ」という女優が好きなのだ、私は。
オドレィ・トトゥは「アメリ」でデビューした女優さんだが、その後「ダ・ヴィンチ・コード」にも出演されている。いかにもフランス人という雰囲気を身にまとった(あくまで日本人、つまり私のイメージだが・・)、それでいて、単に「かわいい」という形容詞だけでは収まらない魅力を身にまとった女優さん。
今作では、若き日の「ココ・シャネル」を演じている。
シャネルが孤児院育ちというのも驚きだが、やはり1900年代初頭、女が男と同じように働くなど到底考えられないような時代に、自分の才能を武器にしてこれだけ成功できたという実績が何より凄い。現在では「キャリア・ウーマン」など当たり前だし、その名称すら使わなくなってきている。つまり、女がキャリアを持つのは当たり前なのだ。まだまだ男女格差はあるが、私自身も女の上司に全く抵抗は感じない。その一番最初の道を切り開いた人なのかもしれない、この人は。
ストーリーは、ファッション界での成功話はあまり語られず、どちらかというと恋愛話を中心に構成されている。なので、「どうやって今に至る成功を築いたのだろうか?」を知るという目的で映画を観ると、軽い肩透かしを食らわされた気分になる。
しかし、シャネルという人物がどんな風に最初の成功を掴んだのかを知るには、大変わかりやすく良い映画だと思う。貴族が「働く事は悪いこと」と考えている当時の状況も知ることができる。
観終わった後、家に帰ってから調べてみたら、実は1ヶ月前にシャーリー・マクレーン主演で「ココ・シャネル」という映画が上映されていたのを知った。こちらもシャネルの人生を描いた映画だが、最初の成功を掴んだ後から死ぬまでを描いた作品みたいだ。なので、今回観た映画とセットで観ると、より深くシャネルの人生を理解できると思う。残念ながら関西では11月までは上映されないようだが、機会があればDVDでも観てみたいと思う。
さて、シャネルは生涯結婚をしなかったとのこと。
働く女性が自分を投影して観るには良い映画だと思うが、「婚活」ブーム真っ最中のこの国で、そこまでの覚悟をもって仕事に打ち込んでいる人は、男女問わずそれほど多く無いように思う。成功した人はそれだけ多くの物事を犠牲にしている。その辺り、自分との「覚悟」の違いなども認識しながら(比べながら)観ると、色々考える種になるように思う。
しかし、「オドレィ・トトゥ」は本当に素敵な、そして上手い女優さんだなぁー。改めて。。
シャネルの若い頃、ナイトクラブで働いていた時代、貧相な服装をしているときは本当に貧相な娘に見えるし、良い服装をまとうとそこはかとない気品が生まれる。そういった「雰囲気」を持った女優は本当に少ないように思う。「一色」だけを演じられる女優はたくさん居ても。。
上映前の作品紹介で「ヴィヨンの妻」も紹介されていたが、あくまでトレイラーの印象でしかないが、出演している「松たか子」や「広末涼子」や「妻夫木聡」は、あくまで「松たか子」でしか無いし、「広末涼子」でしか無いし、「妻夫木聡」でしかあり得無い。しかし、映画を観る側としては、個々人の俳優を観たいわけではない。映画という「作品」を観たいのだ。その辺りが、最近の日本映画を全く観る気がしない理由でもある。名前だけの有名人など必要無い。ちゃんとした「俳優」を使って作品を作ってもらいたいものだ。
比較して、今作で「オドレィ・トトゥ」は凄く上手く作品に溶け込んでいた。まさにシャネルそのもの(・・って実物は知らないが(笑))。ひたすら感心。こういう人が本当の女優なんだと思える。
ブランドに興味がある無しに関わらず楽しめる映画。
もう1作の「ココ・シャネル」も絶対いつか観てみよう。
レビュー見てから観ればよかった
予備知識無しで観て、レビューを見たら「ココ・シャネルを観て補うべき」と書いてあった
シリーズものは苦手なのに…
安易に人の伝記に立ち入るべきでは無かった、知るにはいつだって時間と体力が必要だ!
オドレイ・トトゥめっちゃ売れてるね
強気な態度でも憎めない演技、お見事です
最後の駆け足な感じとか、エピソードの詰め込み具合に息切れした
でもこんな風に男性に取り合いっこされたいね!
ココみたいな強気な女性はモテるのかしら
40点
映画評価:40点
有名ブランド、シャネルを立ち上げた
ココシャネルが自身の才能に気付き
起業するまでを物語にしている
それ以降の彼女の人生については述べられておらず、下記については作中にはありません
・その後、どうやって成功していくのか?
・シャネルに至るまでは?
・何故、亡命したのか?
・ナチスとの関係は?
以上の事を踏まえて観てください
当日の女性が働くためには
男の協力無しでは開花出来ないんだなと
改めて考えさせられました
ココはとても個性的で
流行に乗らず、信念があり強く
どういう人となりなのかが解る良い作品でした
ただ90分
当時の男女のイチャイチャを見せられるのは
退屈に感じてしまいました
続編があったら
また違った評価だったかもしれません
【2019.2.14】
男女から愛されるココの生き様が素敵!
女も一人で生きていかなければならない。
そんなココの決心が聞こえてきそうな映画でした。
小さい頃に父親に捨てられ、孤児院で過ごした彼女。
この時点で、一人で生きることを余儀なくされた彼女は、娼婦として一人の男に囲われ、お屋敷の中で籠の鳥のように過ごします。
しかし、ここから一気に彼女のライフスタイルは爆発!
質素な服を好み、黒が女性を最も魅力的にさせるという、考え方の基礎を築いていったのです。
男に媚を売りながらも、誰のものにもならなかった彼女。
愛する男の影がありつつも、最後まで一人で生きてきた彼女の強さがブランドに表れています!
自分らしくあることがモード
伝記ものにありがちで淡々と話が進んでいくんですが、女性の自立や自分の美意識を貫く姿勢など、共感できるポイントもあって割と楽しんで見れました。
あとやっぱりオドレイが素敵でそれだけで見て良かった。
シャネルはファッションで女性の自立と自分らしくあることの美しさを提唱し、そうして世界の女性を虜にしたんですね。
シャネルの歴史の勉強になりました。
オドレイとシャネルが完全にひとつに
まず、映像が美しい。
また、音楽。
ストーリー性より雰囲気でひきこまれていく。
オドレイは、まさにココシャネルになりきっている。
19世紀末のフランスの、やや気だるい貴族社会のなかで、無一文の身から、貴族の愛人となり、さらにはイギリスの青年実業家に恋し、愛され、、
したたかでもあるが、生きるために懸命のココシャネルであったと思う。
ある意味、男性たちを利用しながらも、
自らの賭けうる仕事、ファッション、を見つけ、さらにのしあがっていく。
ココシャネルの目力はそのままオドレイの目力。
オドレイにも、いまはなきシャネルにも拍手をしたくなる映画だ。
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