ココ・アヴァン・シャネルのレビュー・感想・評価
全41件中、21~40件目を表示
オドレイとシャネルが完全にひとつに
まず、映像が美しい。
また、音楽。
ストーリー性より雰囲気でひきこまれていく。
オドレイは、まさにココシャネルになりきっている。
19世紀末のフランスの、やや気だるい貴族社会のなかで、無一文の身から、貴族の愛人となり、さらにはイギリスの青年実業家に恋し、愛され、、
したたかでもあるが、生きるために懸命のココシャネルであったと思う。
ある意味、男性たちを利用しながらも、
自らの賭けうる仕事、ファッション、を見つけ、さらにのしあがっていく。
ココシャネルの目力はそのままオドレイの目力。
オドレイにも、いまはなきシャネルにも拍手をしたくなる映画だ。
ココ・シャネルの意志の強さ
ココ・シャネルの生を垣間見たくて選んだ。
100年以上名を残すようになった彼女の、
意志や行動力が印象的だった。
自分一人で決断し行動する頑固さがあったからこそ
新しい道を切り開いていけたのだなと勉強になった。
凛としたシャネル
何歳スタートなのかわからないけど、しわや輪郭のぼやけがだんだんとなくなって、強く凛とした女性になっていく姿に震えた。
彼女ほど強い女性でも、まわりに流されまいとするときに、悩みや葛藤がすごく強そうだった。
そんな中で出会った男性の存在って大きかったんだろうな〜。
シャネルになる前の、プライベートのシャネル
ファッションに反映される事になる、生い立ち重視の作品。お裁縫シーンは少なくて残念。
孤児院に入れられた過去ゆえに、どこか寂しく暗く人間不信で自分の足で生きたいシャネルでも、もしボーイが独身であれば結婚していただろうし、結婚できなかったことがキャリアと女性の自立により身を入れさせたんだと知った。
媚びや心は売らないまでも、自立に至るまでには、伯爵とボーイの多大な資金援助があった割に、感謝の気持ちが足りていない気がした。割り切って利用する感じが、苦手。
強さは美しさ
そんなに昔の話ではないと思ってたのに、女性たちの生き方が今とは全然違うものだったことに驚いた。女性たちの生き方を変えたのはココなんだよね。
それでも自分のセンスを貫いていたココがかっこよすぎ。garçonと呼ばれてた服装も、漁師を見てマリンボーダー取り入れちゃうのも、オシャレで良かった。
この時代に女性が自立するには相当な困難は想像できる。ただ…もとは男...
この時代に女性が自立するには相当な困難は想像できる。ただ…もとは男爵の愛人でその友人とも恋仲になると言う、性的には緩い感じだったのに驚いた。
女性服の革命家
総合:70点
ストーリー:70
キャスト:70
演出:70
ビジュアル:75
音楽:70
ブラウスを飾るふりふりのレースもなく、帽子の上に羽根もなく、体を締め付けるコルセットもなく、歩きにくい高いヒールのついた靴もない、そんな自由に動ける服。彼女が着る今では見慣れた当たり前の服が、この時代では確かに浮いて見える。
しかしこれが彼女がもたらした服の革命であり女性を窮屈に縛っていた価値観から解放したのだと思えば、確かに彼女の革命的な感覚が窺える。そんな彼女のことが、文芸作品のようなしっとりと落ち着いた雰囲気でシャネルの若き日々が描かれていた。
同時期に発表された「ココ・シャネル」は、ブランドを維持していく重圧も描かれていて楽しめた。本作はそれよりも若き日の苦労と人間関係、それと服の革命的デザインに絞っていて、これはこれで面白かった。
さわやかな愛
不器用な愛情表現、直接的な愛情
フランス映画はさまざまな愛が見れて好きです。
華やかな生活を送っている女たちの中、ココの厳しい性格は異質。
ただ見ているだけでも楽しい。
19世紀フランスのファッションをココは「銀食器みたい」「哀れな女たち」と評しますが
ケーキのデコレーションみたいな服飾は見てる分には楽しいです。
着るのは大変そうですが・・・
強い女性
シャネルはホント強い女性です‼精神的にはもちろん、中を通る芯が太いんです(笑)自分の考えに自信を持っていて、物事に対してはっきりしていて、こうと決めたらひたすら走っていく姿はとても憧れます✨ 他の女性は派手で華やかなドレスを着ているのに堂々とズボンをはいてブラウスを着てベストを着て✨✨ズボンにブレザーで外を歩いてるシーンはホントいいです‼‼ 強い女性に憧れるみなさんに是非見ていただきたいです‼
物語は単調だが、服に纏わるエピソードは面白い。
ブランド物にもファッションにも疎い僕だが、なんだか面白そうだったんで観てみました。
全体として構成やシーンの演出にヒネリがなく、テンポも悪い。正直、前半はかなり退屈だ。しかしココ=シャネルの才能を見抜くイギリス貴族・カペルが登場し、シャネルと惹かれ合っていく辺りからちょっとだけ面白くなる。
相変わらず盛り上がらないが、実話が元とは思えないほどメロドラマな展開と、己の才能を認めて俄然輝き出すシャネルの姿が物語を引っ張る。
シャネルが古臭い慣習への反発から新たなファッションを開発していく数々のエピソードも面白い。
シンプルな色調を基本とした彼女の服は、実用的でありながら優雅。それは孤児として生きてきた彼女らしい独立独歩のスタイルであり、それ故、どこか孤独で寂しい。ユニクロのCMじゃないが、『ファッションにはその人の歴史や生き様が表れる』という事実をこの映画ははっきり示してくれる。
オドレイ・トトゥはそんな『他人の生き様』を見事に着こなしている。シャネルを身に纏ったモデルが大勢登場するラストで、どんなにスタイルの良いモデルよりも彼女が美しく見えるのは、彼女がシャネルの生き様を見事演じ切った証拠だと思う。
好きな人にはたまらないんでしょうねぇ・・・
私がこの映画を観た感想は「好きな人にはたまらないんでしょうねぇ」です。
グルメリポーターの彦麻呂さんが、苦手な物や美味しいと思えない物を食べた時の感想と同じ。(笑)
ファッションや彼女に対する思い入れがある人には興味深いのでしょうが、ブランドのシャネルにも彼女自身にも興味の無い私のような人間が、ただ映画や物語として観た場合に面白い所は少ないです。と言うか殆ど面白い所は無い。
淡々として進む山場の少ないストーリーにしか感じず、話の内容にメリハリも感じない。
私でも知っているような彼女のエピソードが出て来ますが、それらを全く知らなければ、ストーリーも掴み難い映画だと思う。
ただ、100%面白くない、金を返せってほど酷い映画ではなく、可もなく不可もなくて、私の中では内容と共に観た事さえ記憶から薄れるような映画。
ちょっとつまらない気持ちで出てきた私の横で、女性の方が関心し納得したように話す声を耳にして、あぁ興味のある人には結構面白いんだと思ったのが映画の一番の印象でした。(苦笑)
うーん(-_-)
今年観た「サガン」と異なり、子ども時代〜成功する前までが長く描かれた作品。
成功から晩年までの波乱万丈の人生を期待して劇場に行ってしまったので肩透かし…
オドレイ=トゥトゥはまた「アメリ」と違った魅力に溢れていて素敵でしたが、ココを取り巻く二人の男の描写や背景がわかりにくく、エピソードもぶつ切りで粗く、欲張りすぎな感はありました。
しかしそれもすべて、コレクションを迎えたココの記憶の走馬灯を覗いていると思えば、なんとなく理解が出来るかも。
「ココ・アヴァン・シャネル」
「ココ・シャネル」
「シャネル」
全て観て、やっとシャネルのことがわかるような気がします。笑
しみじみ泣ける
友人に誘われて見た映画でした。
あまり情報を得ずに映画館に行ったのですが20年くらい前に読んだ
‘ココシャネル’と言う本の内容に沿ったお話でしたので、少し驚きました。
シャネルというとゴージャスなお洋服やバッグのイメージから
ハリウッド映画さながらの きらびやかな人生を想像しますが
子供時代~青年時代は特に苦難続き。
たくましく生きる人生を自分で選んで掴み取った女性像が切なく泣ける、、。
栄光と孤独が隣り合わせの不安定な状態をオドレイさんは見事に演じて
いたと思います。
見る前の想像と異なる作品
映画館で予告編や冊子を見て興味をもちました💡
それらを見てるとココがどのようにしてファッションの頂点に立ったのか!?
っていう作品だと思ってましたが
ココがいかにその時代で自分らしく生きてきたかというココの内面的なものやマイノリティについて描かれた作品でした
自分はてっきりココのサクセスストーリーだと思っていたので正直ちょっとガッカリもしましたがあれもあれでよかったです💑
ただやはりフランス映画✨ストーリーが淡々としていてちょっと眠たくもなりましたw😨
自分らしくかつ強い女性に憧れる人オススメです
期待が強かった分、肩すかし
もっともっとシャネルがデザイナーとして脚光を浴びるまでのデザイナー初期の時代を描いてくれるものと思って観に行ったら、それどころかデザイナーとして脚光を浴びるシーンなんてラストの数分。
デザイナーとして脚光を浴びるまで、ファッション業界に登場するまでのシャネルを描いたといった方がいい作品なので、ファッション映画として観に行くと失敗するかもしれない。
デザイナーとして歩みだすまでの女性の半生を描いた伝記映画、そんな感じの作品です。
フランス映画らしい淡々とした展開。きっとこういう作品が苦手な人は拒否反応を示すかもってくらい典型的な作品っていう感じもするかも。
なんとなく映画の中で描かれるエピソードがぶつぶつ切れるような印象もちょっとあったかなー。流れるように描かれていかないなという印象が。。。
ただ、それまでのファッションのスタイルに疑問を感じ、異端児としてセンスを発揮していくシャネルという人を描いていく部分については、人物への興味が強くなったので成功かなと。
最悪でした
いつかシャネルの服を着たい。いつかシャネルの服の似合う女性になろう。その時シャネルの服を買おう。
そういう想いで死にもの狂いで仕事をし、シャネルの顧客になった。
私のシャネルの服に対する想いは想像を絶するような努力の末に得たものだったのに・・・・。
この映画では、「シャネル」はただの売春婦?男と寝て養ってもらい、お店を出してもらって・・。
ココシャネルはこんなプライドの低い女性ではないはず。
もし、シャネルが生きていて、この映画を見たら、どう思っただろう。
とても気分の悪い、後味の悪い映画でした。
絶対に見ない方がいいです!!
特に、私のようにシャネルに対する想いが強い人ほど、見ない方がいいと思います。
先立って公開の『ココ・シャネル」で不足分を補う
話の展開、人間描写ともにずぼら。
先立って公開の「ココ・シャネル」を観ていたので、不足部分を補いながらの鑑賞となった。
端的に言うと、作品性および音楽も含めて、フランス作品であるはずの「ココ・アヴァン・シャネル」がまるでアメリカ映画で、アメリカ作品(仏・伊合作)の「ココ・シャネル」の方がフランス映画に見えるのだ。
オドレィ・トトゥは好きな女優だが、今回は残念な作品となった。
ヒラヒラよりシンプルを選ぶ理由。
今作を観て思ったのは、
シャネルの原点がいかに創造されたか、よりも、
子供時代の痛烈な体験が後々まで影響することだった。
原題・シャネルになる前のココ。
ココというのは彼女の愛称で、本名はガブリエル。
母親の死後、父親に見捨てられ、姉と共に孤児院で
育つ。お針子をしながらキャバレーで歌手を夢見る日々。
当時、女性が自立して仕事を持つことなど考えられず、
貧乏女性が財を築くには、富裕な男の玉の輿にのるか、
一生下働きでコツコツと貯めるか(これは難しいもんね)
…というわけで、ココはアッサリと将校の愛人になる^^;
姉に比べると負けん気が強く、口も悪いわ気も荒いわ、
そして当時のフリフリ♪ファッションを毛嫌いするあたり、
私には母を裏切った父への恨みがかなりなのだと感じた。
男(愛)を信じてバカな夢を見るよりも、もっと現実を見て、
自立しなければならないと、意気込みだけは相当なもの。
ただ^^;理想だけでは夢は成り立たず、アッサリと自ら
愛人になる道を選ぶ…このあたりは時代ゆえに仕方ない
のもあるだろうが、実は愛を探し求めてたのではないか。
自分の存在価値を認めてほしい。
子供時代に叶わなかった夢はそこに起因する気がする。
わざと場違いなファッションを好むのも、
(才能とは別次元で)自意識から生まれるように見える。
女らしさを否定することで、自分は他の女とは違うのだ
と懸命に訴えているのだ。華々しいファッション界からは
想像のつかない地味さである。
だがしかし…。それが思わぬ旋風を起こすのが面白い。
鳥のような羽帽子から麦わら帽子へ。
機能性とシンプルを兼ね備えたデザインが、のちに
どんどん女性たちの間で広まり、好評を博していく。
何が起こるか分からないのが人生、ココ本人も自分の
個性がこれだけ評価されるとは思わなかっただろう。
思惑とは別のところで成功をおさめ始める彼女だが、
自分を認め、愛してくれる男性に巡り逢えた経験こそが
本当は最も手に入れたかった財産だっただろうと思う。
ついに日向の存在を手に入れられなかった彼女だが、
決して不幸ではないと思う。あんな人生、欲しくても
貰えるものではない。しかも自身で選びとったのだから。
(野心に満ちた女性は、白馬には自分が乗るんですねぇ)
全41件中、21~40件目を表示