劇場公開日 2009年10月9日

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「受け入れ難い真実と向き合う意味」私の中のあなた かえる代理人さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0受け入れ難い真実と向き合う意味

2015年7月19日
iPhoneアプリから投稿

誰も間違ってない、誰も正しかった。
娘を助けたいがためにもがき苦しみ押し付ける母も、ケイトの思うようにさせてあげたい父も、ケイトのドナーになるのを受け入れていたアナが、姉のために嘘をつき、ケイトのために戦う姿も。

何も出来なかった。。誰しもが思うことなのかもしれない、結果が無いから。これは何にでも当てはまる。

しかし大切なのは素晴らしいケイトという人がいた。
ケイトの笑顔が見たくて、優しい熱い家族がいた。
誰も背を向けず戦った。

答えより、何を得たかより、何もない。形じゃない何か。家族の争いも、辛いけど美しく思えた。皆命をかけてた。

死というのは儚いテーマだなと思うが、
何も出来なかったじゃない、素晴らしい人がそこにいた。それだけが真実。
受け入れる強さ、勇気、最高の笑顔が見れた映画でした。

かえる代理人